京極夏彦さんの
【 京極堂シリーズ 】
です。
最近 読み続けて
います。
京極夏彦さんの本は、以前から興味があったのですが、
一冊一冊が とても厚いのと たくさん刊行されているのとで、
ずっと躊躇していました。
私は本好きですので 一冊読み始めたら最後、次から次へと読みたくなることが解っていたからです。
ですから 本屋さんで手に取る度に、「 また今度にしましょう…。」 と 戻していました。
『 姑獲鳥の夏 』 の 映画公開と同時に、分冊文庫化しましたので、それを機に読み始めました。
案の定、次から次へと……。
しかも、全ての作品がリンクしているので、何度も何度も 読み返してしまいます。
う~ん、恐るべし 京極夏彦さん…。
見事に術中(!?)に嵌ってしまいました…。
【 京極堂シリーズ 】 は、登場人物の一人一人が とても個性的で 魅力的ですね。
中禅寺さんも、木場さんも、関口さんでさえも(失礼…)、皆さん とても素敵です。
中でも 榎木津礼二郎さんが “ ばかわいらしい ” です。
の外伝です。
『 百鬼徒然袋ー雨 』
『 百鬼夜行ー陰 』
『 僕たちの好きな
京極夏彦 』
京極さんの本の解説
などが書かれていて、
【 京極堂シリーズ 】の予習復習に最適です。
シリーズ一作目の 『 姑獲鳥の夏 』 で、京極堂=中禅寺さんが 【 憑物落とし 】のスタイルで登場する場面が とても印象的です。
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暗い坂の途中に、ちらちらと明かりが瞬いた。木場が目を細めていった。
「 ふん。山から鬼が下りてきたぜ 」
闇の黒地に星型が浮んだ。晴明桔梗だ。あの提灯だ。雨に煙る眩暈坂に、異様な風体の男が浮き上がる。番傘。墨で染めたような真っ黒い着流し。薄手の黒い羽織には矢張り晴明桔梗が染め抜いてある。手には手甲。黒足袋に黒下駄。鼻緒だけが赤い。
京極堂だ。
京極堂が、重い腰を上げて、漸く坂を下って来たのだ。
( 『 姑獲鳥の夏 』 より )
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近いうちに、巧くんに 【 憑物落とし 】 の衣装を作ってみましょう…。
( 似合うかどうか…チョット不安ですけれども…。 )