本さえあれば

持病がある
命にかかわる病気ではない

進行によっていつとは言わず
車イス生活かベッド生活

運良くいけば
さほど進行せずにすむ

この病名を告げられた頃
たとえベッド生活になっても

本さえあればベッド生活も
楽しむこともできると思った

けれど老眼が進み
読書すら億劫になって

面白い本も
進まない

あーあ
この本を枕にして寝たら

走馬灯のように
記憶の中に刻まれないかなどと

だったらDVDをみれば良いのか
しかし文字を追う楽しさ

自分が作り出す
情景の楽しさもある

読んだ本が映画になって
自分の想像との違いも面白い

まあゆっくり読めばいいか
あわてる必要なんてない