~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~
第三 大なる章
11、ナーラカ
688、神々は、多くの骨ある千の円輪ある傘蓋(さんがい)を
空中にかざした。
また黄金の柄のついた払子(ほっす)で〔身体を〕上下に扇いだ。
しかし払子や傘蓋を手にとっている者どもは見えなかった。
689、カンハシリ(アシタ)という結髪の仙人は、
こころ喜び、嬉しくなって、その児を抱きかかえた。
―――その児は、頭の上に白い傘をかざされて
白色がかった毛布の中にいて、
黄金の飾りのようであった。
690、相好と呪文(ヴェーダ)に通暁(つうぎょう)しているかれは、
シャカ族の牡牛(のような立派な児)を抱きとって、(特相を)検(しら)べたが、
心に歓喜して声を挙げた。
―――「これは無上の方です。人間のうちで最上の人です。」
~ 感謝・合掌 ~