浄心庵・長尾弘先生「明来闇去」

 ~ 誰れもが幸せになれる御教え ~

明来闇去

2019-08-11 00:18:35 | 日記

 ~ 恩師の御講演「ブッダのことば」より ~


          第一 蛇の章

          七、賤しい人

わたしが聞いたところによると、
―――あるとき師(ブッダ)はサーヴァティーのジェータ林、
(孤独な人々に食を給する長者)の園におられた。
そのとき師は朝のうちに内衣を着(つ)け、
鉢と上衣とをたずさえて、托鉢のためにサーヴァティーに入った。
そのとき火に事(つか)えるバラモン・バーラドヴァージャの住居には、
聖火がともされ、供物(そなえもの)がそなえられていた。
さて師はサーヴァティー市の中を托鉢して、かれの住居に近づいた。
火に事(つか)えるバラモン・バーラドヴァージャは
師が遠くから来るのを見た。

そこで、師にいった、「髪を剃った奴よ、そこにおれ、
にせの〈道の人〉よ、そこにおれ。賤しい奴よ、そこにおれ」と、
そう言われたので、師は、
火に事(つか)えるバラモン・バーラドヴァージャに言った、
「バラモンよ。あなたはいったい賤しい人とはなにかを
知っているのですか?
また賤しい人たらしめる条件を知っているのですか?」
「ゴーダマさん(ブッダ)。

わたくしは人を賤しい人とする条件をも知っていないのです。
どうか、わたくしに賤しい人を賤しい人とさせる条件を知り得るように、
ゴータマさんはわたくしにその定めを説いてください。」
「バラモンよ、ではお聞きなさい。
よく注意なさい。わたくしは説きましょう。」
「どうぞ、お説きください」と、
火に事(つか)えるバラモン・バーラドヴァージャは師に答えた。
師は説いていった。

116、「怒りやすくて恨みをいだき、邪悪にして、
    見せかけであざむき、
    誤った見解を奉じ、たくらみのある人、
    ―――かれを賤しい人であると知れ。

117、 一度生まれるもの(胎児)でも、
     二度生まれるもの(卵生)でも、
     この世で生きものを害し、
     生ものに対するあわれみのない人、
     ―――かれを賤しい人であると知れ。

     幸せな世界を体得する。」



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