グミの実のお味

私はグミの実を食べたことはありません。こちらは双極性障害の主婦、グミの実のブログです。

ママは頑張るのだ

2007-03-30 20:58:35 | Weblog
いや、子供ができたわけじゃないんです。
うちの猫のママなんです、私が。

うちの猫は去年の10月からずっと膀胱炎が続いている。
血尿が出る度に抗生剤を飲ませて、
薬が終わるとまた再発、の繰り返し。
獣医は「寒さが原因」の一点張り。

先月、実家に帰っているときにも血尿が出て
事実上、セカンドオピニオンに行ったら
尿の中から結晶が見つかった。
他にも尿の濃度も高いようで、
これはただの(細菌性の)膀胱炎ではないかもしれないとのこと。
メインの治療を食事療法に、+補助的に抗生剤で治療が始まった。

最初の獣医はカルテも作らず(違法らしい)、
使い終わった注射器も診察台の下のダンボールにそのままポイ。山済み。
照明は薄暗く、先生一人で対応していて、いつも空いていた。
診察の度に「これは飼い主の責任ですね」と責められた。
不信感を持っていたが、年に1度予防接種するだけだし近いからと
他をあたらなかったことがアダとなった。

自宅に戻って、タウン○ージで近所の獣医をチェックし
その中でネットの口コミ情報サイトで評判のいいところを選んで電話した。
すごく対応がよく詳しく話を聞いてくれたので後日サードオピニオンへ。

セカンドオピニオンで治療内容や検査値を書面に残してくれたので
話はスムーズだった。
同じ治療を継続するものかと思っていたが、
尿検査の数値だけでは断定できないので
レントゲンとエコーも撮って調べることになった。
この時点で、話も対応もすごく丁寧で
インフォームドコンセントを大事にしているのが伝わってきた。

レントゲンを撮ってまずスタッフから出た言葉が
「もう本当にいい子で天使のようでした!」
えええ~、おおげさな。…でも、ちょっとうれしかった。

エコーは仰向けになって、お腹の毛を少し剃ってからしたのだが
「かわいいねぇ」「いい子だねぇ」「大丈夫だよ」と優しく声をかけてくれた。
声のかけ方、前足を押さえながら顔を覗き込んで話しかける態度やタイミングが
「この人は本当にうちの猫を大事にしてくれている!!」
と思わせてくれる感じなのだ。これぞプロだ。

結局、レントゲンで異常は見つからず、
レントゲンに写らないくらい小さな結晶がエコーで確認された。
エコーは白黒の画面で内臓の状態を判断するのだが、
何度もお腹をふるわせて異常と思われる「白い物体」を確かめてくれた。
本当にしつこいくらい確かめてくれて、
「これが動けば結石なんですけど、動かないんですよね~」
と話していたら、ころんと動いた。結石だ。
2.5×4.6(mm)の石は、直径2mmの尿道から出れないでいる。
こいつのせいで膀胱炎が慢性化してしまったのだ。

でも、phが中性なことや1ヶ月以上続けている食事療法の内容から
この結石が2種類の結晶からなる混合結石かもしれないという。
今までの食事療法は尿を酸性に近づける治療だ。
このまま酸性に傾くと一つの結石には効くが、
もう一方の種類の結石が大きくなってしまう。
しかし、結石を特定するには開腹手術で取り出すしか方法がないとのこと。

膀胱炎になりやすい体質の猫で特定の食事を与えれば防げると思っていたが
私が予想していたより複雑で少しショックだった。
でも、どういう理屈で血尿などの症状が起きるのか知ることが出来、
治療に対して納得できるという安心の方が大きかった。

結局、薬を少し弱いものに変え、酸性に傾ける作用の強い食事をやめて
phコントロールのドライフードを与えることになった。
10日後に再診だが、たぶん1ヶ月ごとに検査が必要になるだろう。
獣医も人によってこんなにも治療に対する姿勢が違うものなのかと思い知らされた。
動物病院といえども医者選びって大切だ。

あ、それで、私が何を頑張ったかというと
この動物病院に今日1日で、3往復もしたということなのだ。

1、病院までチャリで行くが途中で尿を忘れたことに気づき家に取りに帰る。

2、病院についたら、なんと12月から診察時間が変更になっていて1時間後の開始だったので、
 近くのコンビニまで行って飲み物を買い、うろうろ座れるところを探して戻る。

3、診察後、思った以上に支払い金額が高く、自宅まで取りに帰り、また支払いに行った。

うわ~ん。3時に出て、ちゃんと家に帰ったの7時だよ。
疲れた、疲れた。
5キロの猫を肩に下げ、チャリを一体何キロ走らせたことやら。
でも、私がやらなきゃならないことだからね。

猫のママだから、私は頑張るのだ。

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