高校生の頃

あれは高校生３年生の４月だった。
急に「世界史ができない」ことに不安を覚え、２週間眠れなくなった。
「世界史が出来ないと大学に行けない」という不安が夜中じゅうつきまとって、ベットから降りてうろうろしたり、ベットの中で「どうしよう。どうしよう」と悩んでいる内に朝になった。
２週間目のある日、精神的にキツクなって保健室で仮眠を取らせて貰おうと思い立った。
先生は、話を相槌だけうち聞いてくれた。
否定も肯定もなかった。
一通り話すとそれまでが嘘だったかのようによく眠れた。
今頃、あの先生はどうしているだろうか。
私は今も感謝している。
ただ誰かに聞いて欲しかっただけだったのかもしれないけど、受け入れられたという安堵が精神を落ち着かせたのだと思う。
ボロボロな自分を救ってくれた大事な恩人だ。
名前も忘れてしまったけど、このことは一生忘れないと思う。
そして、いつか役立てたい。