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『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』

2022年01月30日 | 映画(た行)
『でっかくなっちゃった赤い子犬 僕はクリフォード』(原題:Clifford the Big Red Dog)
監督:ウォルト・ベッカー
出演:ダービー・キャンプ,ジャック・ホワイトホール,シエンナ・ギロリー,
   トニー・ヘイル,アイザック・ワン,ジョン・クリーズ他
声の出演:花澤香奈,金丸淳一,日髙のり子,諏訪部順一,三森すずこ,緒方賢一他
 
毎年恒例の全館停電の日、車で西宮ガーデンズへと向かいました。
車を入庫して阪急電車に乗り、塚口でひとりランチ。
何しろランチ後に4本映画を観る予定なので、車に乗るのは10時間以上後。
グラスワインもしっかりいただいて、TOHOシネマズ西宮へと舞い戻りました。
 
4本ハシゴの1本目は本作。
洋画は字幕で観る派なのに、これは日本全国たぶん吹替版しか上映していない。
こんな思いっきり子ども向けなやつしか観るものないよと思って観たら、
なかなかどうして、結構笑えてジワ~ンと心が温かくなる良作でした。
 
原作はノーマン・ブリッドウェルのロングセラー絵本らしい。
おおっ、なるほど。本作に登場する謎のおじいさんの名前は原作者にちなんでいるのか。
 
12歳の少女エミリーは、ニューヨークのアパートで母親のマギーと二人暮らし。
学校で一部の女子のいじめのターゲットにされ、
相手にしないようにはしているが、つらい日々を送っている。
唯一彼女に声をかけてくれるのは、チビの男子生徒オーウェン。
 
ある日、マギーが出張で家を数日間空けることに。
シッターを頼むならあの人だけはやめてとエミリーが再三言ったにもかかわらず、
ほかに頼める人がいなかったらしく、やってきたのはマギーの弟=叔父ケイシー。
 
ケイシーは悪い人ではないが、稼ぎがなくて今は自分のトラックで寝起き。
とにかくそそっかしいから、過去にもエミリーが迷惑を被ったこと多数。
寝食できる場所を確保できたケイシーが喜んでいる様子も腹が立つ。
 
あてにならない叔父にうんざりしつつも一緒に出かけた“アニマルレスキュー”のテントで、
謎の老人ブリッドウェルから赤い子犬を奨められたエミリーは、その可愛らしさに目を奪われる。
しかし、ペット禁止のアパートに犬を連れ帰れば、管理人にもマギーにも激怒されるはず。
ケイシーから絶対に駄目だと言われてがっかりするエミリーだったが、
帰宅すると彼女のリュックサックの中には誰が入れたか、あの子犬が入っていた。
 
子犬にクリフォードと名付け、ひと晩だけの約束で部屋に匿ったところ、
翌朝、クリフォードはとんでもない大きさに成長していて……。
 
とんでもない大きさがどの程度かというと、背の高さは部屋の天井すれすれ。
トラックの荷台にもなんとかおさまるぐらいですが、とにかくデカい。
とりあえず動物病院に連れて行くことにしたけれど、人の目について仕方がありません。
一気にクリフォードともどもエミリーは人気者になっちゃいます。
 
これを悪用しようというバイオテクノロジー企業の社長が現れて、わかりやすい構図に。
悪役って、本当にどうしてこうも憎たらしい顔をしているのでしょう(笑)。
街の人たちみんながエミリーとクリフォードの味方になり、悪者は潰される。
それまでに右往左往する姿がとても可笑しいです。
 
何がうれしかったって、ブリッドウェル役がジョン・クリーズだということでしょう。
モンティ・パイソンよ、永遠に。

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