夜な夜なシネマ

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『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』

2016年02月28日 | 映画(な行)
『ニューヨーク 眺めのいい部屋売ります』(原題:5 Flights Up)
監督:リチャード・ロンクレイン
出演:モーガン・フリーマン,ダイアン・キートン,シンシア・ニクソン,
   キャリー・プレストン,クレア・ヴァン・ダー・ブーム,コーリー・ジャクソン他

梅田で4本ハシゴした翌日も梅田へ。この日は控えめに2本。
テアトル梅田へ行きました。

モーガン・フリーマンダイアン・キートンの共演ならば鉄板。
原作はジル・シメントの全米ベストセラー小説『眺めのいい部屋売ります』だそうです。

ブルックリンを一望する眺めのいい部屋に暮らして40年、
いつまでも仲むつまじい夫婦、アレックスとルース。
この部屋に一生暮らせると思っていたが、階段の昇り降りが年々つらくなる。
エレベーターがないこのアパートでは、5階にたどり着く頃には息も絶え絶え。
特に最近足腰の弱ってきた夫アレックスを心配した妻ルースは、
不動産業に従事する姪リリーの進言もあり、売却を考えることに。

エレベーターのあるアパートに引っ越すこと前提で、
リリーが設定した売却目標額は110万ドル。
購入希望者のための内覧会を明日に控え、準備を整えなければならない。

そんな折り、マンハッタンとブルックリンを結ぶ橋でテロ騒ぎ。
市長が外出すら禁じたらしく、明日の内覧会は叶うのか。
しかも愛犬ドロシーの具合がおかしい。
ただちに病院へ連れて行くと、椎間板ヘルニアで手術が必要だという。

慌ただしいなか、なんとか予定どおりにおこなわれた内覧会。
しかし、ひやかしだけだとおぼしき客や、無礼な客だらけ。
もともと売却に乗り気でなかったアレックスはますますその気を失い……。

どうということはない物語なのですが、
やはり主演がこのふたりということもあって、抜群の安定感。
DVDでもいいやと思っていましたけれども、
窓越しに開ける景色は大きなスクリーンで観るとより素敵に。
家を売却するときの仕組みも面白い。

13年前に家を購入したときのことを思い出します。
マンション、一戸建て、土地、新築中古問わず何十もの物件を案内してもらい、
ここでいいかなぁと思ったものもいくつかありました。
家を買うときって、お金の感覚がいつもと変わってしまうもので、
何千万という額を見ていると、百万や二百万が小さな額に思え、
それぐらいだったら頑張ればなんとかなるような気になってしまいます。
だけど、百万ってたいした額。頑張ってもなんともならんてば。
そう自分たちに言い聞かせ、希望額は決して引き上げないようにしました。

結果、やっぱりこの希望額でこの辺りに買うのは無理だとあきらめかけたとき、
今の家と巡り会いました。夫婦そろって、初めて一目で気に入った家。
実は希望額より数百万高かったのですが、そうとは知らず。
いい不動産屋の営業マンとも巡り会えたおかげで、
「ご希望の額で先方と交渉してみます」と言っていただき。

わが家からの眺望も最高です。
ずっと住めるといいなぁ。

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