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『ファイナル・プラン』

2021年07月24日 | 映画(は行)
『ファイナル・プラン』(原題:Honest Thief)
監督:マーク・ウィリアムズ
出演:リーアム・ニーソン,ケイト・ウォルシュ,ロバート・パトリック,
   アンソニー・ラモス,ジェフリー・ドノヴァン,ジェイ・コートニー他
 
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
鑑賞後すぐに邦題を忘れました。
えっと、何やったっけ、『ファースト・プラン』やったっけ、逆か(笑)。
原題は“Honest Thief”。そうなんです、彼は「正直な泥棒」。
 
8年前から全米各地の銀行で起きている金庫破り
その手口はわずかな時間で金庫を爆破、
証拠はいっさい残さず、死傷者も出したことがない。
あまりの華麗さに人々が尊敬の念を抱くほど。
 
犯人のトムはある日、貸し倉庫店の受付係のアニーと出会う。
彼女は心理学を学ぶ大学院生で、瞬く間にトムと恋に落ちる。
銀行強盗からは足を洗ってアニーと共に生きたい。
そう考えたトムはFBIに連絡し、盗んだ金900万ドル全額を返金する代わりに、
罪の軽減と面会の自由を取り付けようとする。
 
ところが電話に応対した捜査官ベイカーと居合わせた捜査官マイヤーズは、
同様の「自首したい奴」が15人もいる、おまえもどうせ偽者だろうと取り合わない。
証拠を見せるからというトムにいずれ会いに行くと言って待たせ続ける。
 
業を煮やしたトムが再びFBIに連絡したところ、
ようやくベイカーの部下ホールとニーベンスが会いに来るが、
トムが本物の犯人で900万ドルを所持しているとわかると、
ニーベンスとホールがその金を横領しようとして……。
 
もちろんトム役がリーアム・ニーソン
なんというのか、アクション映画には違いないのですが、とっても省エネ。
あまり派手な殴り合いはなくて、ほとんど車頼り。
そりゃまぁ、来年には古稀を迎える人ですからねぇ。
 
そんなリーアムが若い女性と恋愛って、クリント・イーストウッドかよっと思いましたが、
大学院生といってもキャピキャピではないし許そうかと(笑)。
そしてアニー役のケイト・ウォルシュの年齢を知って驚いた。
アラフォーぐらいかなと思ったら、今年54歳なんですと。
69歳のリーアムの相手役としては余裕で許容範囲だわ。
 
ベイカー役をロバート・パトリックが演じていますが、速攻で殺されます。
『ターミネーター2』(1991)の殺人マシーン役だった俳優なのに。
その犯人としてトムは濡れ衣を着せられるのですけれども。
ベイカーの良き友人でもあったマイヤーズを演じるのがジェフリー・ドノヴァン
いいところは彼が持って行きます。
 
穴がありすぎて、トムは自ら罠にはまりに行っていると思えるほど。
でも、最後は絶対トムというのかリーアムが勝つとわかっているし、
退屈せずに安心して観られます。
映画評論家と私たち素人の評価が分かれる典型的作品。
評論家にとっては駄作以外の何物でもないでしょうね(笑)。
 
どうしていいのかわからずに苦悶しているとき、
良心に従えば、自ずと進むべき道はわかる。

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