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『L.A.ギャングストーリー』

2013年05月26日 | 映画(あ行)
『L.A.ギャングストーリー』(原題:Gangster Squad)
監督:ルーベン・フライシャー
出演:ジョシュ・ブローリン,ライアン・ゴズリング,ショーン・ペン,ニック・ノルティ,エマ・ストーン,
   アンソニー・マッキー,ジョヴァンニ・リビーシ,マイケル・ペーニャ,ロバート・パトリック他

109シネマズ箕面でハシゴの2本目。
もう少し軽そうな作品を観ようかと思っていたのですが、
今週終映予定のこちらを選択。

1940年代後半にロサンゼルスを牛耳っていたマフィアのボス、ミッキー・コーエン。
アル・カポネとも面識があったらしい彼と、彼に戦いを挑んだ男たちの話です。

1949年のロサンゼルス。
ミッキー・コーエンの力は政治家や警察内部にも深く浸透し、
彼に楯突く者はどこにもいない。

しかし、実直かつ無謀なジョン・オマラ巡査部長は、
ミッキーの娼館に若い女性が連れ込まれるのを黙って見てはいられない。
単身で乗り込むと女性を救出、ミッキーの手下を連行する。
上司は余計なことをしたもんだと渋い顔、手下もすぐに釈放となる。

そんなジョンを頼もしく思ったのは市警本部長のパーカー。
パーカーはジョンを呼ぶと、ミッキーを潰せと密命を下す。
ミッキーを殺したとしても組織は存在しつづける、
そうはならないように、ミッキーの組織丸ごと、徹底的に叩き潰せと。

共に戦う仲間の人選もジョンに任せるという。
警察内部の誰も信用できないから、ジョン自身に決めろと言うのだ。
身重の妻コニーは、夫の危険な任務を知って怒り悲しむが、
ジョンが候補者として挙げた人物のファイルを熟読。
コニーが選出した人物にジョンは当たり、仲間に引き入れる。

こうして集まったジェリー・ウーターズ巡査部長、コールマン・ハリス巡査、
コンウェル・キーラー巡査、ナビダ・ラミレス巡査、マックス・ケナード巡査。
完遂したところで出世はないこの任務。
警察バッジを外し、ただただ街の平和を取り戻すため、
彼らはギャング顔負けの手段で立ち向かうのだが……。

『ゾンビランド』(2009)や『ピザ・ボーイ 史上最凶のご注文』(2011)を撮ったあとにこれですか。
監督の作品選びがおもしろい。

ジョン役には『メン・イン・ブラック3』(2012)で若かりし頃のKを演じたジョシュ・ブローリン。
ミッキーの愛人でありながらジェリーと恋仲になるグレイスをエマ・ストーンが演じ、
ジェリー役のライアン・ゴズリングとは『ラブ・アゲイン』(2011)と同じくカップル。

近頃、変人役の多かったジョヴァンニ・リビーシも、本作では頭脳派のコンウェル役。
見れば必ずレッドブルを思い出してしまうアンソニー・マッキーがコールマン役に。
また、『ターミネーター2』(1991)の殺人マシーン役だったロバート・パトリックが狙撃の名手マックスと、
とにかく男どもがバラエティに富んでいてカッコイイ。

けれども誰よりも男前だったのは、ミレイユ・イーノス演じるコニー。
夫の仲間として誰をスカウトするか。
彼女の決め方はなるほどとうなずけることばかりで、見る目が素晴らしい。
夫の留守中に自宅に銃弾を撃ち込まれながら、
無事に出産したシーンは胸に迫るものがあります。

男くさいギャング映画ではありますが、ヘヴィー級を想像していたら、
そこは『ゾンビランド』の監督、娯楽性も高くて見やすい作品に仕上がっていました。

ますますでぶでぶになったニック・ノルティに驚きましたが、
面積が増えた分、しわが伸びて目立ちにくくなったような!?

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