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『魔女がいっぱい』

2021年01月06日 | 映画(ま行)
『魔女がいっぱい』(原題:The Witches)
監督:ロバート・ゼメキス
出演:アン・ハサウェイ,オクタヴィア・スペンサー,スタンリー・トゥッチ,
   ジャジル・ブルーノ,コディ=レイ・イースティック他
声の出演:クリスティン・チェノウェス,クリス・ロック
 
イオンシネマ茨木にて。
 
原作はロアルド・ダールの児童文学。
原作を発表してから50年近く経ってまだ映像化されているなんて、
小松左京もあの世でびっくりしていることだろうと思ったけれど、
ロアルド・ダールの著作もずーっと映像化され続けています。
本作はプロデューサーにギレルモ・デル・トロが名前を連ねていて、
それだけでもう面白そう。実際とっても面白かった。
 
何者かが子どもたち相手に「魔女とは」と説くフィルムを回しているシーンから始まります。
そしてその何者かの体験談らしきものが映し出されます。
 
パパとママを交通事故で亡くし、おばあちゃんに引き取られた僕。
ショックから立ち直れない僕に愛情を注ぎ続けるおばあちゃん。
その根気に引きずられるかのように、僕は元気を取り戻す。
 
なのにまたしても試練の時が訪れる。
ある日、スーパーに行った折、怪しげな女性に声をかけられる。
お菓子と共に蛇を仕向ける女性の形相に、僕は怯えて声も出ない。
 
帰宅後にそのことを話すと、おばあちゃんは笑うどころか真顔。
怪しげな女性は間違いなく魔女で、僕は目をつけられたらしい。
魔女から逃れるべく、おばあちゃんと僕はメキシコのリゾート地を訪れるが、
そこではちょうど大魔女が仕切る集会がおこなわれていて……。
 
おばあちゃん役のオクタヴィア・スペンサーが主役だと言っていいと思うのですけれど、
大魔女役のアン・ハサウェイの存在感がありすぎる。
手の指が3本しかなくて、足の指はなくて、口が耳まで裂ける魔女、怖すぎ。
この「手の指が3本しかない」設定が、先天異常の欠指症を連想させると批判を受けたそうで、
映画を作るのも何かと大変です。
本作からそんなことは連想しないと思うけどなぁ。
 
大魔女にネズミの姿に変えられてしまった僕の
「体が小さくなったら気が大きくなった」という台詞が好きです。
確かに、見た目が小さくなって目立たなくなったら、
いろいろと大胆なこともできるのかもしれない。
人間の姿に戻れるエンディングを想像しがちだけど、意表を突かれました。
そのままも悪くない。あ、ものすごくネタバレですね。すみません。(^^;

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