『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
監督:成田洋一
出演:福原遥,水上恒司,伊藤健太郎,嶋崎斗亜,上川周作,小野塚勇人,
出口夏希,中嶋朋子,坪倉由幸,津田寛治,天寿光希,松坂慶子他
この前日は仕事帰りに難波まで車を走らせ、所要時間1時間20分、
しかしこの日の劇場は109シネマズ大阪エキスポシティ。
終業時間の20分後に上映開始でも余裕で間に合っちゃいます。(^O^)
原作は汐見夏衛の同名ベストセラー小説とのことですが、私は未読。
成田洋一監督のことも存じ上げず、すみません。
お若い方なのかと思っていたら、私より年上じゃあないか。
ポカリスエット、アサヒビールなどのCMディレクターとして活躍していた人のようです。
父親が事故で亡くなって以来、幸恵はパートを掛け持ちしてなんとか家計を保ち、
百合を必ず大学へ進学させようとしているが、百合はこの生活が嫌でたまらない。
同級生の意地悪女子にはスーパーで働く幸恵のことを魚臭いと揶揄されるし、
大学に行くお金などあるとは思えず、高校を卒業したら就職するつもり。
三者面談の席に遅れてきた幸恵にすげない言葉を投げかけた百合は、
その晩、家を飛び出して近所の防空壕跡で一夜を明かす。
翌朝目覚めると、そこは太平洋戦争末期、1945(昭和20)年6月の日本。
気分が悪くなり倒れそうになっていたところ、
空腹で腹を鳴らす百合を彰は軍指定の食堂“鶴屋”へと連れて行く。
女将のツル(松坂慶子)は、帰る場所のないと言う百合を住み込みで引き受ける。
彰を含む兵隊たちがやってくる食堂で彼らと交流を重ねるうち、彰に惹かれる百合。
しかし、近いうちに特攻を命じられるのは確実で、
日本が戦争に負けることを知っている百合は、どうしても特攻を許せず……。
世間の評価は高いでしょうねぇ。きっとみんな泣くんだろうなぁと思います。
アマノジャクの私はちょっとシラけてしまったりもして、うーむ。
そもそも防空壕で寝たらタイムスリップするのもようわからん設定で、
現在に戻ってくるときも、えっ、なんでいま戻れるん!?と都合よすぎ。
タイムスリップした先では、とれとれピチピチの魚を捌く百合の姿もあざといと思う。
母親に向かって「魚臭い」などと言っていた百合が自分で魚を捌いてみて、
いかに酷い言葉を投げかけていたか反省するってことですか。
川か海か池か知らんけど、溺れた子を助けようとして死んでしまった父親のことを
「偉い人だ」と褒め続ける母親を蔑んでいた百合。
特攻に行く若き兵隊たちを見たらその思いが変わるのかしらんとも思う。
って文句言うてますけどね、最後の母子再会のシーンでは私も泣きました。
泣いたけどさっ!(^^;
あ、そういえば、やらかして謹慎処分だった伊藤健太郎は自然で結構よかったです。
今後また主演が回ってくるようになるのでしょうか。