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『真夜中乙女戦争』

2022年01月28日 | 映画(ま行)
『真夜中乙女戦争』
監督:二宮健
出演:永瀬廉,池田エライザ,柄本佑,篠原悠伸,安藤彰則,
   山口まゆ,佐野晶哉,成河,渡辺真起子他
 
公開初日、仕事帰りに109シネマズ大阪エキスポシティにて。
 
原作はFによる同名ベストセラー小説なのだそうです。Fって誰~。知らんけど。
 
それはそうとここ数年、柄本佑の立ち位置がどうも気になっています。
なんかカッコイイ役が多くないですか。
確かに昔よりうんと洗練された印象はありますが、イケメン扱いが多すぎる。(^^;
 
“私”(永瀬廉)は東京で一人暮らしを始めた大学生。
学費の工面が大変だから必ず奨学金を取るようにと母からしょっちゅう電話がかかる。
金を稼ぐために睡眠時間を削って深夜から朝までバイトも。
 
眠い目をこすりながら大学へ来ているというのに、授業がまったく面白くない。
たまりかねて授業後に教授(渡辺真起子)をつかまえ文句を言えば、
その様子が知らない間にSNSで投稿されて私はすっかり有名人に。
 
謎のサークル“かくれんぼ同好会”に入部を希望することにした私は、
面接を担当した“先輩”(池田エライザ)に惹かれる。
新入生歓迎パーティーで壁の花になっている私にが話しかけてくれた先輩にもうぞっこん。
ようやく毎日が楽しくなってきたと思った頃、私の前に現れたのは“黒服”(柄本佑)で……。
 
柄本佑演じる黒服は、永瀬廉演じる私の大学の学生ではありません。
でも訳あって大富豪、かつ世の中に不満を感じているらしい。
黒服と私はたちまち意気投合、廃墟の中に築かれた黒服の住居で過ごすようになります。
次第に同様に社会で浮いている人間たちが集まって、
「真夜中乙女戦争」と名付けた東京破壊計画を練るのでした。
 
うーむ。
簡単に言うと、居場所のなかった人たちが集まって全員テロリストになっちゃった。
片想いの相手だけは救いたかったけど、それもできませんでした。東京ほぼ全滅。
……って話にしか思えなくて、私の感想は「へー、そうですか」のみ。
池田エライザの歌うシーンなんて、これ要らないとすら思いました。
彼女、わりといいなと思っていたのですけれど、本作では白々しさを感じます。
あ、こういうのをあざとかわいいというのかな。いや、あざといって。
 
上映終了後、後ろを歩いていた若い女性ふたりの会話が聞こえてきました。
「なんか、見てはいけないものを見せられてしまった感じ」。
これって、本作自体のことを指しているのか、柄本佑と永瀬くんのキスシーンを指しているのか不明です。(^^;
 
ちなみに本作でいちばん驚いたのは、深夜のバイト先の光景。
マイクロバスに乗り込んで向かう花卉の倉庫で、花を出荷するためにてんてこ舞い。
それがものすごくブラック。
人々の心を和ませるはずの花が出荷現場ではこうなのかと震え上がりました。

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