夜な夜なシネマ

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『ファイアー・レスキュー』

2020年05月08日 | 映画(は行)
『ファイアー・レスキュー』(原題:救火英雄)
監督:デレク・クォック
出演:ニコラス・ツェー,ショーン・ユー,サイモン・ヤム,フー・ジュン,バイ・ビン,
   アンディ・オン,ウィリアム・チャン,パトリック・タム,アンドリュー・ラウ他
 
たぶんこれから当分の間、ここに書くのはAmazonプライムビデオ見放題作品です。
 
2013年の中国/香港作品。
数十年前に香港映画にハマった時期がありましたが、
今は“イップ・マン”シリーズが気になるくらいで、
ジャッキー・チェンの主演作を除けばそれほど観ていない気がします。
そのジャッキーは本作にカメオ出演。
消防士募集のCMの中に登場するだけの人ですけれど(笑)。
 
消防士のサムとチウとイップは、火災現場で上司の指示に従わずに行動して負傷。
申し開きの場で先導者は誰かと問われ、チウが挙手する。
結果、チウはたいして重くはないが処分を受け、サムは出世の道を閉ざされ、
要領良く立ち回ったイップが1年後に署長に着任する。
 
サムはイップから異動を言い渡されており、これが同署最後の出勤日。
彼に代わる者として入隊したのは2人、どちらも新人ではあるが、
歳を食っているホイと、きゃぴきゃぴの若造キン。
ホイはすでに40代で訳ありのようだが、体力テストは満点だったらしい。
 
この日、ある工場で火災が発生。
サムたちが出動して鎮火したものの、近隣に発電所があることが気になる。
地面の温度上昇を抑えようと、サムはイップに散水を進言するが、
「イブに散水などすれば、住民から苦情が出る」とイップは取り合わない。
仕方なく署に戻ったものの、やはり気になるサムは、ホイとキン、
それにチウと旧知の監督プイと共にふたたび工場へ。
 
同じ頃、発電所に勤務する女性技師リンが、
パイプに異常を感じて所長に報告するが、所長は無視。
「イブにややこしい話をしないでくれ」と。
 
やがてサムやリンの懸念どおり、発電所でも爆発火災が発生し、
取り残された人々を救うため、消防隊員らは建物内へと侵入するのだが……。
 
しかしなんでまぁ署長とか所長とかって、こうも嫌な人間ばかりなのでしょう。
上にこびへつらい、出世のことしか考えていない。
そら彼らには彼らなりの大変さがあるのはわかりますけれども、
逃げるときは真っ先に、ですもんね(笑)。
「おまえは死ね!」と観ながら思わず口にだして言うてしまいましたがな。
 
発電所内には校外学習で訪問していたチウの息子が取り残されていて、
考えられることすべて起こります。だからこそ楽しい。
 
サム役のニコラス・ツェーが格好良くて。
ちょっと玉山鉄二に似てませんか。
 サムには生きていてほしかったなぁ。あ、これはネタバレか。(^^;
 
消防士の使命は、消火ではなく、人命救助。
それを信念にひとりでも多くの人を救おうとする男たちに胸が熱くなる。

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