『ロープ/戦場の生命線』(原題:A Perfect Day)
監督:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
出演:ベニチオ・デル・トロ,ティム・ロビンス,オルガ・キュリレンコ,
メラニー・ティエリー,フェジャ・ストゥカン他
1週間前、3連休の中日だった日曜日、晩は長堀橋で飲む予定。
それまでに3本ハシゴするはずが、うだうだしていたら時間がなくなり。
こういうときこそ、「本当に観たいのはどれか」を考えるべきと、
自分の胸に手を当てて(笑)熟考、2本を厳選しました。
1本目は十三のシアターセブンにて本作を。
第七藝術劇場のすぐ下の階にある、これまた楽しい映画館です。
なんてったって、座席番号が続いていない。
どこかから譲り受けたものと見えて、激しく番号が飛んでいます。
アルファベットも数字もバラバラに並ぶ席を見るだけで楽しいというもの。
十三ではついついナナゲイに行ってしまうから久しぶり。このとき以来。
スペイン出身の新鋭フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督による、初の英語作品。
1991年から2000年前後にかけ、ユーゴスラビア連邦が解体される過程で、
バルカン半島のあちこちで内戦が勃発。
それらをまとめて、いわゆるユーゴスラビア紛争と呼ばれています。
そのうちのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は1992年に勃発、
1994年にはアメリカが介入、さらにはイギリスとフランスも介入して両者対立。
事態が悪化したところ、後にノーベル平和賞を受賞した、
ジミー・カーター元大統領の仲介によって、1995年1月1日に停戦。
そんな停戦直後のバルカン半島が舞台です。
国際援助組織“国境なき水と衛生管理団”のメンバー、マンブルゥ(♂)が、
通訳を務めるボスニア人のダミール(♂)とともに出向いたある村では、
井戸に死体が投げ込まれて、水の汚染が懸念されている。
早急に死体を引き上げようとマンブルゥは作業を開始するが、
やたら太った男の死体だったため、途中でロープが切れてしまう。
とにかくロープを入手しなければどうにもならない。
同じくメンバーのビー(♂)、ソフィー(♀)と合流、
ロープを求めて走り回るマンブルゥたちだったが……。
途中、いじめられている少年ニコラに遭遇、
放っておけなくなったマンブルゥが同乗させます。
また、支援の審査にやってきたカティヤ(♀)はかつてマンブルゥと寝た仲。
マンブルゥにはちゃんとほかに恋人がいるのだから、
こんなところで昔寝た相手に会ったらろくなことになりゃしない。
シリアスな内容のなかに笑える会話やシーンがいっぱいあって、
何度かふきだしてしまうほどだった良質のブラックコメディです。
マンブルゥ役にベニチオ・デル・トロ、ビー役にティム・ロビンス、
カティヤ役にオルガ・キュリレンコ、ソフィー役にメラニー・ティエリー。
道路の真ん中に死んだ牛が横たわっているのですが、
それはそこで轢かれたわけではなくて、どこかから引きずられてきたもの。
牛の死体を避けようと迂回すれば地雷を踏むようになっているのですと。
牛の右か左、どちらを通るかを運に任せて選ばなあかんという凄い状況。
これが笑い話ではなくてリアルにあるのだと思うと、
なんて恐ろしいことなんだと笑ってはいられなくなります。
そして、独特のユーモアのセンスを持つ人々に会ってみたくなる。
監督:フェルナンド・レオン・デ・アラノア
出演:ベニチオ・デル・トロ,ティム・ロビンス,オルガ・キュリレンコ,
メラニー・ティエリー,フェジャ・ストゥカン他
1週間前、3連休の中日だった日曜日、晩は長堀橋で飲む予定。
それまでに3本ハシゴするはずが、うだうだしていたら時間がなくなり。
こういうときこそ、「本当に観たいのはどれか」を考えるべきと、
自分の胸に手を当てて(笑)熟考、2本を厳選しました。
1本目は十三のシアターセブンにて本作を。
第七藝術劇場のすぐ下の階にある、これまた楽しい映画館です。
なんてったって、座席番号が続いていない。
どこかから譲り受けたものと見えて、激しく番号が飛んでいます。
アルファベットも数字もバラバラに並ぶ席を見るだけで楽しいというもの。
十三ではついついナナゲイに行ってしまうから久しぶり。このとき以来。
スペイン出身の新鋭フェルナンド・レオン・デ・アラノア監督による、初の英語作品。
1991年から2000年前後にかけ、ユーゴスラビア連邦が解体される過程で、
バルカン半島のあちこちで内戦が勃発。
それらをまとめて、いわゆるユーゴスラビア紛争と呼ばれています。
そのうちのボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は1992年に勃発、
1994年にはアメリカが介入、さらにはイギリスとフランスも介入して両者対立。
事態が悪化したところ、後にノーベル平和賞を受賞した、
ジミー・カーター元大統領の仲介によって、1995年1月1日に停戦。
そんな停戦直後のバルカン半島が舞台です。
国際援助組織“国境なき水と衛生管理団”のメンバー、マンブルゥ(♂)が、
通訳を務めるボスニア人のダミール(♂)とともに出向いたある村では、
井戸に死体が投げ込まれて、水の汚染が懸念されている。
早急に死体を引き上げようとマンブルゥは作業を開始するが、
やたら太った男の死体だったため、途中でロープが切れてしまう。
とにかくロープを入手しなければどうにもならない。
同じくメンバーのビー(♂)、ソフィー(♀)と合流、
ロープを求めて走り回るマンブルゥたちだったが……。
途中、いじめられている少年ニコラに遭遇、
放っておけなくなったマンブルゥが同乗させます。
また、支援の審査にやってきたカティヤ(♀)はかつてマンブルゥと寝た仲。
マンブルゥにはちゃんとほかに恋人がいるのだから、
こんなところで昔寝た相手に会ったらろくなことになりゃしない。
シリアスな内容のなかに笑える会話やシーンがいっぱいあって、
何度かふきだしてしまうほどだった良質のブラックコメディです。
マンブルゥ役にベニチオ・デル・トロ、ビー役にティム・ロビンス、
カティヤ役にオルガ・キュリレンコ、ソフィー役にメラニー・ティエリー。
道路の真ん中に死んだ牛が横たわっているのですが、
それはそこで轢かれたわけではなくて、どこかから引きずられてきたもの。
牛の死体を避けようと迂回すれば地雷を踏むようになっているのですと。
牛の右か左、どちらを通るかを運に任せて選ばなあかんという凄い状況。
これが笑い話ではなくてリアルにあるのだと思うと、
なんて恐ろしいことなんだと笑ってはいられなくなります。
そして、独特のユーモアのセンスを持つ人々に会ってみたくなる。