夜な夜なシネマ

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『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2015-2016 旅するソングライター “Journey of a Songwriter”』

2018年02月25日 | 映画(さ行)
『SHOGO HAMADA ON THE ROAD 2015-2016 旅するソングライター “Journey of a Songwriter”』
監督:板屋宏幸

高校の後輩はハマショーの大ファン。職場の同僚はハマショーが大嫌い。
別に板挟みというわけじゃないけれど、観に行くかどうか悩む(笑)。

ところで、私はどうかというと、普通にファン。
浜田省吾ご本人は「ハマショー」と呼ばれることを嫌がっていた時期もあったそうな。
そういうことも知っているのがファンならば当たり前でしょうに、
チケット購入時にも「ハマショーの」と言った私をお許しください。

私がどの程度のファンかと言いますと、『Sand Castle』収録曲なら全部歌えます程度。
学生時代、コンサートに行くべしとチケットを購入したのに、当日高熱が出て断念。
以来、縁がなく今まで来てしまったような感じです。

本作をすでに3度鑑賞している後輩によれば、「古い曲もやりますよ」。
ならばちょっとぐらいはついていけるかなぁと興味半分で。
興味半分のわりには高い、特別料金2,500円かよ。
昔はナマのコンサートが3,000円とかじゃなかったでしたっけ。

ファンの方には申し訳ないような、そんなテキトーな気持ちで、
眠くなったら眠ればいいさと、レッドブルを飲むこともなく臨みました。

浜田省吾が2015年に行ったホールツアー“ON THE ROAD 2015”と、
2016年のアリーナツアー“ON THE ROAD 2016”のライブ映像、
さらにはイメージ映像が織り交ぜられた作品です。

出だしでワクワクしたものの、最初の数曲は知らない。思わず寝そうに。
しかし、『丘の上の愛』以降はお目目パッチリ。むしろ興奮。
テキトーなファンではありますが、ラジオとかで『ラストショー』がかかればテンション上がるヒトです。
「長調だけど切ない曲」って大好きなんですよ。
『ラストショー』は長調のうえにアップテンポの曲なのに切ない。めっちゃ好き。

『I am a father』は会場に親子で来ているお客さんがスクリーンに映し出されます。
お父さんお母さんがずっと愛し続けている歌手の曲を
まだ小学生ぐらいの子どもたちが一緒に口ずさんでいる。
阪神タイガースファンの刷り込みと同じと言ったらまた怒られそうだけど、
すげぇ楽しそうで幸せそうで、心が躍りました。

バンドのメンバーがまた凄くいいんです。
ドラムの人なんて、どこぞの企業の部長さんが仕事帰りに練習に来ました、みたいな格好。
趣味で演奏しているオッサンだと思ったらめちゃ上手いやんと驚かされる、そんな感じ。
向かって左側のギターの人は、小ぶりのミッキー吉野、あるいは、
雨上がり決死隊のホトちゃんを茶髪で薄くした(髪の色じゃなくて量)みたい。
右側の人は古田新太の髪もじゃっとさせて唇を分厚くしたみたいな容貌。
いくぶん腕フェチの傾向がある私は、このタラコ唇の人の二の腕に惚れました(笑)。
管楽器の面々がまたカッコイイ。サックスの人なんかは船越英一郎っぽい。衣装も奇抜。
こんなオッサンばかりなのに、やたらめったらカッコイイ。

さらに興奮したのは『J. BOY』。
バンドのメンバーって替わっていないのですか。
古い映像のなかの若いハマショーに思わず「若っ!」と声が出そうになりましたが、
ほかのメンバーらしき人たちにも面影がある。
強い絆で結ばれているメンバーたちなんだと思うと涙腺が刺激され。

そんなこんなで2,500円はちっとも高くない、大満足の作品でした。
地鳴りがする、隣のシアターって4DX上映中やったっけと思ったら、
観客がみんなリズムを取るからだったのでした。
そら体も動く。じっとして観てろというほうが無理というもので。

こんな夜は、I miss you♪

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