夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『ハミングバード』

2014年06月17日 | 映画(は行)
『ハミングバード』(原題:Hummingbird)
監督:スティーヴン・ナイト
出演:ジェイソン・ステイサム,アガタ・ブゼク,ヴィッキー・マクルア,
   ベネディクト・ウォン,ジャー・ライアン,ヴィクトリア・ビューイック他

2週つづけて水曜日に有休を取りました。
前週はお墓参りの後、『ぼくたちの家族』1本のみを観るにとどめましたが、
この日は夕方に夙川で友人と待ち合わせ、
友人の息子が作品を出品している“猫展”を観に行く予定。
せっかくのレディースデー、友人と会う前に3本観ることに。

まずは梅田ブルク7にて本作を鑑賞。
休みを取って映画を観に行くときは必ず、仕事のときより早くに家を出ているのがワラけます。

どの作品もたいしてかわりばえしないけど、
ニコラス刑事(←誤変換じゃないですよ(^o^))がたまに大きく外すのを考えると、
ジェイソン・ステイサムの出演作は個人的にはいつも満足度が高い。
見た目がニコラス刑事よりタイプだというのはありますけれども。

アフガニスタンで戦っていた特殊部隊兵士のジョゼフ・スミスは、
仲間5人を殺されて、報復のために敵5人を殺す。
その犯行のすべてを無人偵察機“ハミングバード”に監視されていたことから、
軍法会議にかけられることになり、ジョゼフは逃亡する。

人前に姿をさらすことはできず、ロンドンでホームレスとなったジョゼフ。
ある日、ギャングの一味がホームレスから金を巻き上げようと襲来、
ジョゼフは唯一心を通わせていた少女イザベラを逃がし、
路上生活ですっかり弱った体をひきずりながら自分もなんとか逃げる。

ジョゼフが逃げ込んだのは、高級マンションの一部屋。
たまたま残されていた留守電メッセージを聞き、
この部屋の住人が半年以上先まで帰ってこないことを知る。

住人の知り合いだと隣人に信じさせることにも成功したジョゼフは、
体力の回復と同時に、イザベラを探すために裏社会へと潜り込む。
汚れ仕事を淡々とこなすジョゼフは、中国人ギャングの信頼を得てのし上がってゆく。

一方、路上生活者の支援者シスター・クリスティナは、
以前とは打って変わったジョゼフの身なりを見て、悪事を働いたのではと驚く。
しかし、彼女や路上生活仲間のことを気にかけるジョゼフが悪人とは思えず、
ジョゼフに頼まれてイザベラのことを調べるようになるのだが……。

惚れ惚れする体のジェイソン・ステイサム。
立派な役者ですから、役作りのために痩せることもできないではなかったでしょうが、
『ダラス・バイヤーズクラブ』とちがってそんなことまでする必要はない作品。(^^;
ホームレスのときの貧相なはずの体は、気のせいかなと思えるほどしかうつりません。
シャワーを浴びて髪の毛も剃ったら、いつもの彼が大うつしに。
ロン毛のこの人は要らん。これからもスキンヘッドでお願いします。

いつもよりアクション控えめ、ラストも渋めでもの悲しい。
戦争や移民に関する問題の大きさを感じるほか、
「住所不定」が人の気持ちに与える影響を感じずにはいられません。

もうひとつの英題は“Redemption”で、約束の履行、救出、償いという3種の意味があります。
どの意味も本作には当てはまるようで、興味を惹かれる英題だと思いました。

シスター・クリスティナから「偽名を使えば。スミスとか」と言われたとき、
「それは駄目だ。スミスは本名だから」という台詞に笑いました。
英語の偽名はジョン・スミスが定番ですからね。

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