夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』

2014年06月14日 | 映画(は行)
『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』
監督:佐藤信介
出演:綾瀬はるか,松坂桃李,初音映莉子,ピエール・ドゥラドンシャン,
   橋本じゅん,村杉蝉之介,児嶋一哉,角替和枝,村上弘明他

今年はもう出張はないと言っていたダンナがまたタイへ出張。
しかし今回は以前までのように2週間とかではなく、ほんの数日間。
普段なら出張期間中は羽を伸ばせとばかりに飲み会の予定を入れるのですが、
わずか数日間の不在では、日々の家事もそれなりにやらにゃならんので、
仕事帰りに用事を片付けてから、近場の劇場で映画を観て帰るぐらいしかムリ。

これはTOHOシネマズ伊丹にて。
行きつけのクリーニング屋さんに寄ってからでは開映に間に合わないと、
わざわざイオンモール伊丹テラスのクリーニング店の会員になってしまった。
生活のすべてが映画基準かよと、自分にツッコミ。
ま、行きつけのクリーニング屋さんにしても、家の近所というわけではなく、
向かいにTSUTAYAがあったからという理由で選んだお店。
そのTSUTAYAは閉店してしまったので、今はこれも「わざわざ」になっちゃってます。

原作者の松岡圭祐氏は催眠術師として知られていた時期があるそうで。
「千里眼」が彼の事務所の登録商標であると聞き、なんとなく商売上手!?

“万能鑑定士Q”の看板を掲げる天才鑑定士・莉子(綾瀬はるか)は、
どんなものであろうと鑑定し、鑑定対象にまつわる事象を見抜く力を持っている。
あるレストランから持ち込まれたチラシを鑑定した莉子は、
レストラン階上のギャラリーで盗難が起きると見抜き、逸品が盗まれる危機を防いで、
ギャラリーのオーナー・朝比奈(村上弘明)にいたく感謝される。

後日、莉子の店を訪ねた朝比奈は、莉子に頼みがあるという。
ルーヴル美術館が所蔵する“モナ・リザ”がまもなく40年ぶりに来日する。
展覧会の警備強化のため、ルーヴルは臨時学芸員を雇う予定。
ルーヴルのアジア圏代理人を務める朝比奈は、その候補として莉子を推薦したい、
ついてはパリへ飛んで試験を受けてもらえないかと言うのだ。

一方、雑誌記者の悠斗(松坂桃李)は、まともな記事が書けず、
編集長・荻野(橋本じゅん)から毎日怒られてばかり。
先のレストランに偶然居合わせ、莉子に出会ったことから、
この天才鑑定士に密着取材したいと思いはじめる。
嫌がる莉子につきまとい、自腹でパリまで同行。

ルーヴルでおこなわれた臨時学芸員の採用試験にみごと合格した莉子は、
もうひとりの合格者・美沙(初音映莉子)とともに贋作を見分ける訓練を開始。
順調にこなしていたはずが、原因不明の体調不良に陥る。

レオナルド・ダ・ヴィンチがモナ・リザの瞳の中に仕込んだ文字。
それを見た者は脳内に異常を来し、認識能力が低下するとの噂。
莉子は自分の症状がそれゆえだと考えるのだが……。

ロケにお金をかけているわりにはパリやルーヴルの魅力は伝わらず、
その点に関しては、もしや『わたしのハワイの歩きかた』のほうが良かったのではと思うほど。
贋作を見分ける訓練のトリックは非常におもしろいものでしたが、
大画面で観る醍醐味は少なめ、テレビで十分かなぁというところ。

日本人と外国人が入れ混じるキャストはむずかしいですね。
『人類資金』(2013)もそうでしたけれど、なんだか嘘くさくてのめり込めない。(^^;
俳優の演技が上手いのかどうかもわからなくなってしまいます。
もっとイケメンだったらウキウキするのでしょうけれど。

そんななか、やっぱりこの人、ええわぁと思ったのは角替和枝
莉子の近所に住み、店の客でもあるおばちゃんを演じていますが、
いるよいるよこんなおばちゃんという感じで嬉しくなりました。

結論、テレビで良いかも。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする