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『グランド・イリュージョン』

2013年10月29日 | 映画(か行)
『グランド・イリュージョン』(原題:Now You See Me)
監督:ルイ・ルテリエ
出演:ジェシー・アイゼンバーグ,マーク・ラファロ,ウディ・ハレルソン,メラニー・ロラン,
   アイラ・フィッシャー,デイヴ・フランコ,マイケル・ケイン,モーガン・フリーマン他

前週中に発券済み、封切り日に大阪ステーションシティシネマにて。

ジェイソン・ステイサムの“トランスポーター”シリーズや、
ジェット・リーの『ダニー・ザ・ドッグ』(2005)、
また、パンツが伸びる『インクレディブル・ハルク』(2008)など、
バリバリのハリウッド映画を手がけてきたフランス人監督。

奇術師の話といえば、『幻影師アイゼンハイム』(2006)、『プレステージ』(2006)、
『奇術師フーディーニ 妖しき幻想』(2007)、『イリュージョニスト』(2010)などなどがありましたが、
マジックの世界はやはり大画面で観たいものです。

それぞれ異なるタイプのマジックで人びとを魅了するマジシャン4人、
ダニエル(♂)、メリット(♂)、ヘンリー(♀)、ジャック(♂)。
活動場所も異にしてきた4人は、ある日、謎の人物から呼び出しを受ける。
その人物の素性は誰も知らないが、マジックに関わる者が「神」と崇める人物。
神に認められたのだと喜ぶ4人は呼び出しに応じる。

認められたのは自分だけでなく計4人だとわかって、少々ガックリ。
気を取り直して指定された部屋へと入るが、神の姿はない。
4人で凝った仕掛けをクリアすると、部屋に現れたのは度肝を抜く計画の図面。

後日、4人は“フォー・ホースメン”としてイリュージョニスト・チームを結成。
神の計画を遂行すべく、ラスベガスでショーを開く。
大観衆が見守るなか、4人は遠く離れたパリの銀行から320万ユーロを奪うという、
前代未聞のマジックを成功させ、一夜にして全米中にその名を轟かせる。

結果的には実行犯となってしまったショー会場の客も取り押さえられるが、
これはマジックだと信じきっている客は興奮して話がハチャメチャ。
FBIとインターポール(国際刑事警察機構)の合同捜査チームは4人を拘束。
FBI特別捜査官のディランとインターポールの女性捜査官アルマは、
強盗容疑のかかる4人を取り調べるが、トリックを暴くことができない。

証拠不十分で釈放される4人を歯噛みして見つめるディランだったが、
当日会場に観客として居合わせたやはりマジシャンのサディアスが、トリックを解明できると言う。
サディアスは現在は有名マジシャンのトリックをTV等で暴いて収入を得ているらしく、
そんな輩の手を借りるのは不本意だと思いつつも、ディランは協力を要請。
やがて、フォー・ホースメンが次の計画を立てていることを知り……。

マジシャンたちが崇める「神」とは何なのか、
それを利用している黒幕はいったい誰なのか。

ま、ちょっと苦笑い、それはないやろと思わないこともありませんが、
のっけからジェシー・アイゼンバーグ演じるダニエルのマジックで引き込まれ、
これは劇場に観に来てよかったと思わされます。
続いて披露される、神に呼び出されるきっかけとなるそれぞれのマジックも魅力的。
特にメリット役のウディ・ハレルソン、彼もイケてるハゲですね。

数々のトリックについてはサディアス役のモーガン・フリーマンが懇切丁寧に説明してくれて、
ありゃわからんとストレスが溜まることもありません。
暑苦しいマーク・ラファロと知的でかわいすぎるメラニー・ロラン
恋愛要素は別に要らないと思うのですが、最後まで観ればやっぱり要るか。

ウダウダ言わずに観るにかぎります。

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