10月22日(日) 晴
スーパーの花屋さんでハイビスカスを買ったのは、10月4日のことだった。
1株限り、パンジーの箱の隅に打ち捨てられていた。
つぼみの塊が10輪ほど寄り合い、中の1輪に赤い花びらがチラ見えた。
「咲くかもしれない!」
180円、と値段シールの付いたパックを買って帰り、大きい鉢に植え替え、毎夜玄関に取り込み、昼は太陽を存分に浴びさせた。
14日、つぼみが開きかけたのを確かめて寝た。
「明日は、咲くかもしれない!」
ところが、夜のうちに大輪の花が開き、午前4時に手洗いに起きて花の存在感に圧倒され、しばらくは凝視して過ごした。
この花を好きで、学生社長として起業したTくんは、さくら♪の年若い友人で、抗がん闘病中もこだわりなく見舞ってくださり、事業家としての夢を語って、本当に励まされ生きる勇気をいただいた。
その彼が、卒然と逝かれたのは2016年のこと。
市内の養護施設で、老人介護の研修中に母上からの電話で知った。
不慮の事故とのことではあったが、思いがけない出来事に彼の明るく爽やかな笑顔と夢語りの思い出がよみがえり、涙が止まらず、施設の方のご配慮で一日のカリキュラムを果たせずに帰った。
T くんだけでなく、5年前に逝かれたAくんも、多くの友人を持ち誰からも愛された方だったと、父上が哀切の記事を遺しておられるし、その後も北海道の青年教師、東京のタツヒロくん、日経新聞の優秀な記者でいらしたMさん…
多くの有為のお若い方が、不慮の事故、自死、無念の病死などで逝かれ、ご遺族の無念はいかばかりかと、思うだに心が痛む。
◆
死は、ある日突然、または長く寄り添って、誰もを次の世に連れ去って行く。
そのほとんどは、まことに理不尽であり不条理である。
けれど人生には、思うようにいかないことも多く、人は、そのすべてを受け入れて生きていかなければならない。
お若くして逝かれた皆さまは、次の世で必要とされ手厚く迎えられて今、持てる才能を生かして、元気に幸せに生きておられると思う。
さくら♪は、自らの「その日」に思いを致すたびに、逝かれた逝友がたがピンクの会旗と理念旗を振って「よく来たね、遅かったじゃない‼」と迎えてくださる風景を思い描いて、幸せ氣分に包まれる。
◆
T社長が好まれたハイビスカスを、お若くして逝かれた逝友がたの象徴として、祈り続けた18日間。 祈りは叶えられ2輪目が花咲いた‼‼‼
世界には、ハイビスカスの園芸品種が1万種近くあって、あの大きく華やかで鮮やかな花はこれまで「一日花」と称され、ほとんどが一日でしぼんでいた。
近年、従来のハイビスカスに比べ花持ちがよく草姿がコンパクトにまとまる【Newロングライフ・シリーズ】が作出され、わが家に縁づいたこの花は「アフロディーテ」と言うらしい。
「Newロングライフ・シリーズは花保ちが良く、1つの花が3~4日も咲き続ける。鮮やかな花を次々と咲かせ長期間楽しめることも魅力。コンパクトな草姿に大きく咲く花は、室内を美しく彩る」と説明書きが添えられていた。
1輪目はわが家に来てから11日目に咲き、2輪目はその7日後に花開いた。
「Newロングライフ・シリーズは花保ちが良く、1つの花が3~4日も咲き続ける。鮮やかな花を次々と咲かせ長期間楽しめることも魅力。コンパクトな草姿に大きく咲く花は、室内を美しく彩る」と説明書きが添えられていた。
1輪目はわが家に来てから11日目に咲き、2輪目はその7日後に花開いた。
してみると、3輪目は25日には咲く?
次の世のお若い皆さまが天から命を吹き込んで下されば、4輪目も5輪目も?
次の世のお若い皆さまが天から命を吹き込んで下されば、4輪目も5輪目も?
いえいえ、欲張ってはいけません。
明朝は、般若心経にひとしおの心を込めて。
いつもエネルギッシュで素敵な毎日をお過ごしで羨ましく拝見しております。
僕も負けられませんね(笑)