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1975 August

2013年09月27日 05時16分00秒 | 70年代の回顧録
ディープ・パープル ファンクラブ主催の「第1回パープル・コピーバンド 腕自慢大会」
by Mr.Rapport

 DPのFCは内部留保が豊富だったのだろう。1975年の8月、ボクが高校三年生のとき、杉並公会堂を借りきって、「第1回パープル・コピーバンド 腕自慢大会」なるものを主催。その「見物」に行ったことがあった。
 参加のアマチュア・バンド数は10ぐらい。審査員はFCの会長さん、副会長さん、それにワーナーの宣伝担当の3人。優勝者にはワーナーの宣伝担当の人から商品券みたいなものが贈られるという、いわゆる素人コンテストのようなもの。
 演奏する曲はすべてDPからのナンバーであることが条件。各バンドの演奏時間は1バンド25分。その間なら、何曲演奏してもかまわないが、時間をオーバーするとフェイド・アウトの鐘をFCの幹事さん(当日の司会進行役)が鳴らし、なおかつ減点の対象となる仕組みになっている。
 当日、各バンドによって演奏されたのはだいたい以下の曲。

Highway Star
Smoke on the Water
Never Before
Lazy
Speed King  
Child In Time 
Into The Fire 
Hard Lovin' Man 
Strange Kind of Woman
Black Night
Lay Down, Stay Down
Lady Double Dealer 
High Ball Shooter
Ring That Neck

 演奏クオリティといえば、ピンからキリまで。「なかなかやるな」と思うバンドもあれば、「よく恥かしげもなく出たな」と思うバンドもある。中にはキーボード・レスのバンドや、風邪でヴォーカルの女の子が出演できなくなりインストルメンタルの演奏を余儀なくされたバンドも。
 それはさておき、上記のリストを見てもおわかりのように、大半が2期のナンバー、それも『イン・ロック』と『マシン・ヘッド』と『メイド・イン・ジャパン』に集中している。しかも、出演バンドの多くが「Highway Star」もしくは「Smoke on the Water」を演奏。これは昔も今も変わりないようだ。
さらに、あることにお気づきいただけただろうか。そう「Burn」が演奏されていない。どのバンドも、誰一人として、あの名曲を演奏しようとしないのだ。
 この件に関していうと、理由は一つだけ。当時は三期のオフィシャル・ライブ盤が発表されていなかったため、Burnのライブの様子が不鮮明だった。ということは、アマチュアからしてみれば、あの複雑極まりない難解なキーボード・ソロをどう料理(演奏)していいかわからない。しかも、当時、出回っているブートは「ライブ・イン・ロンドン」くらいしかない。つまり、このとき参加したアマチュア・バンドの中には、ブートを熱心に聴きこんで、キーボード・ソロの研究に余念のない輩がいなかったというわけである。
 その点、同じ三期でも「Lay Down, Stay Down」「Lady Double Dealer」「High Ball Shooter」はスタジオ盤もフェイド・アウトしていないし、比較的、演奏もしやすい。なるほど、みなさん考えていることは一緒なんだね。
 それでは準優勝バンドと優勝バンドを発表。
まず準優勝バンドは、風邪でヴォーカルの女の子が出演できなくなりインストルメンタルの演奏を余儀なくされたバンドの「Ring That Neck」と「Lazy」。さすがに少しはブートを研究していたのか、なかなかの腕前。ギタリストがハーモニカを吹きながら演奏するのも格好よかった。
 優勝は「Speed King」と「Child In Time」を演奏したバンド。僕らとほぼ同世代。ヴォーカルはなかなかだったけど、演奏そのものは準優勝のバンドのほうが上手かったように記憶している。
 報告は以上ですが、これに触発され、翌年の夏、「第2回パープル・コピーバンド 腕自慢大会」に自分もバンドを率いて参戦。これについての報告(結果)は近々、別の機会に。

管理人より
↑のアルバムが出た時は、僕は感激にむせび泣きました。ジャケもカッコいいし(裏ジャケの方がもっとカッキーけど)。
イギリス・オリジナル盤は、ゲートホールドなんですよん。

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