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ラモウんの「プログレ放浪聴(ほうろうき) 100選」その28

2016年06月26日 20時10分00秒 | 僕の私のプログレ放浪聴(ほうろうき)
Mandala Band 「MANDALA BAND」(1975)
by Mr.Rapport

はじめに
みんブロを引退した自分でしたが、
管理人さんのHDDにトラブルが発生し、大ピンチ!
そこで、リッチーを見習い、数回だけ、現役復帰いたします。
それでは本題へ。

 ボクがプログレに求める要素は多数ある。
 様式美、シンフォニック、ドラマチックなコンセプトが主菜だとしたら、副菜はキャッチーなメロディ、叙情性、神秘、スピード感、荘厳、緊張感、陰湿さ、ユーモアなどなど。
 そのどれをも兼ね備えたアルバムはそうそうない。強いて挙げるとすれば、『キング・クリムゾンの宮殿』くらいか。
 ところが、放浪に放浪を重ねれば見つかるものである。それが今回紹介するイギリスのプログレ・シンフォ系のMandala Band(マンダラ・バンド)。

 これこそ、まさしく「隠れた名盤」といっていいだろう。HRテイストはもちろんのこと、クラシカルテイスト、ジャズテイスト、クロスオーバーテイスト、メタルテイスト……。こういったモノが実にバランス良く配合されているのである。
しかも、テンメE音量の変化が巧みときた。抑揚もバッチリ。これはもう満点をあげてもいいだろう。

まず、のっけから壮大な組曲で始まるのだが、一曲一曲が比較的コンパクトで3~5分台の曲で構成されているので、最後まで飽きないで聴けるのが嬉しい。

 何よりも感心してしまうのは、メンバー各人が自分の役割分担を踏まえ、的確な仕事を行っていること。
「ギターはここでむせび泣き、ここでハードに弾きまくらなければならない」
「このパートはキーボードの腕のみせどころ。よし張り切ってやるか」
 こうしたプレイヤーの繊細な意図がひしひしと伝わってくるのである。

弦楽オーケストラの使い方も実に効果的。控えめでもなければ、でしゃばることもない。イヤミのない範囲に適度な存在感を打ちだす。

「シンフォニック・ロックは苦手」という人にこそ是非、聴いていただきたい。
 プログレ放浪聴の100選の中でも、ベスト20に入れたい一枚である。

https://www.youtube.com/watch?v=eTBGuJBrPTY


コメント (2)
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