みんなのライヴ・ブログ

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43枚目 The Allman Brothers Band

2014年12月06日 10時23分00秒 | アーカイブス:アナログ・レコード
◎『At Fillmore East』(1971年) ワーナー・パイオニア・ATLANTIC P-5016,17A \3000
by Mr.UNIVERSE

[SIDE ONE]
1.STATESBORO BLUES
2.DONE SOMEBODY WRONG
3.STORMY MONDAY

[SIDE TWO]
1.YOU DON`T LOVE ME

[SIDE THREE]
1.HOT `LANTA
2.IN MEMORY OF ELIZABETH REED

[SIDE FOUR]
1.WHIPPING POST

約40年も前の事ゆえ購入場所などは失念したが、日本盤オリジナルのようである。その後ビクターからャ潟hールとレーベルは変わっているが、アメリカ・オリジナル盤Capricon SD-802(通称ピンク盤)の音の良さとは比べ物にならないということだ。
それでも、このアルバムの普遍的価値は変わらず、自分にとってもロック史における最上級の名盤ライヴには違いない。

残念ながら2014年をもってオールマンズが活動休止となるのは寂しいし、今のメンバーであってもライブを観たかった。
しかし、そういう気分を一気に吹き飛ばしてくれる朗報が届く。「The 1971 Fillmore East Recordings」として、フィルモア・イースト閉館までの3月12日、13日と6月27日のライブが6枚組で発売されたのだ。なお、ブルーレイ・オーディオとアナログ盤も同時に発売されている。
3月11日の公演は収録されていないが、未発表音源満載で、ほぼ全貌を最新リマスターで聴くことができる。ホーンセクション入りの「エリザベスリードの追憶」やアレンジの違いを「うーむ!」と思いながら聴いていると新たな発見もある。
経費節減のため日本盤の約60%引きの価格の輸入盤で予約して入手。“一生もの”なので市場から消えないうちに確保した。

レコード・コレクターズ10月号での詳細なデータや特集記事も興味深い。
データ等は勿論だが、1956年生まれとほぼ同年代といえるミュージシャンの清水一登氏が71年の、このフィルモア・イーストのライヴを目撃したというのが凄い。
親の関係で中学から高校までニューヨークに滞在中にZEP、シカゴ、GFR、EL&Pなどを観たというのだから羨ましい限りである。

氏によると、「観客席では演奏があたかもピラミッドのように立体的に響いてきたんですよ。底辺にリズムセクションがあってグレッグのオルガンやディッキーのギターがその上に重なり、さらにその頂点でデユエインのスライド・ギターが飛び交っているような感覚。まさに天空を翔るがごとしごとしと評された“スカイ・ドッグ”のイメージですね。生で聴いたデユエインのスライド・ギターには、ブルースの泥臭さ以上に、サイケデリックなトリップ感がありました。」
その感覚がこのアルバムで体験できる。
現役メンバーであり、現代最高峰クラスのギタリストである現役メンバーのデレク・トラックスやウォーレン・ヘインズにあっても出せないギタースタイルだからこそ、このアルバムが永遠の名盤と言われる所以である。

コメント
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