minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

愛人 その9

2005年03月21日 | 官能私小説「愛人」
ヒロシは、わたしの中に盛大に射精すると、いったん、わたしの身体から離れた。
わたしが両脚を閉じようとすると、ヒロシが鋭い声で怒鳴った。
「誰が股を閉じてもいいといった。そのまま開いているんだ。」
仕方なく、そのままにしていると、ヒロシの放った大量の精液が溢れ出し、どろりとお尻の方に垂れるのが判った。
「久しぶりだったからな。随分とたくさん溜まっていたもんだ」
ヒロシは、肘掛け椅子に縛り付けられているひとみの横に、もうひとつの肘掛け椅子を移動させて、どっかと腰を下ろした。
「もう気が済んだでしょう。はやく縛っているのを解いて、出て行って頂戴」
わたしは犯された悔しさを顔に滲ませながら、ヒロシに言った。
「ふふん。何を馬鹿なことを言ってるんだ。一回くらいで、俺の性欲がおさまる訳がねえ。そんなことは、お前が一番よく知っているはずだろう。あの頃は、毎晩、腰が抜けるほどずこずこヤリまくって、お前もひいひいよがっていただろうが。へっ? 違うって言うのかい。何、気取ってるんだ。このお嬢ちゃんの前だからって取り繕っても、もう遅いぜ。お前のあそこからは俺の濃いやつが垂れ流しになっているし、そいつは、このお嬢ちゃんにもばっちり見られてるんだからさ」
「くっ・・・・・・」
わたしは恥かしさと悔しさで、唇を噛んで俯いてしまった。
「どうだ、お嬢ちゃん。この特等席からだったら、俺たちのセックスがよく見えただろう。どうだった。見ていて感じたんじゃないか」
「・・・・・・」
ひとみは、真っ赤に紅潮した顔をヒロシから背けた。
「黙ってたんじゃ、わかんねぇんだよ。ま、いいか。あそこがどうなっているか、触れば判るんだからよ」
「い、いや・・・・・・」
ひとみは、身体を捩って、逃れようとしたが、両腕は後ろ縛りされ、両脚はM字開脚の状態で肘掛に縛り付けられているとあっては、ヒロシの蹂躙を遮ることはできるはずもなかった。
「なんだ。びちょびちょじゃないか。こんな可愛い顔をして、とんだ淫乱娘だったんだな」
「ああああ、やめてください」
ひとみは蚊の鳴くような声でヒロシに訴えているが、ヒロシがそんなことに耳を貸すはずもない。ヒロシの中指は、ひとみの膣腔の中に根元まで差し込まれている。
「お嬢ちゃんの道具をいじっていたら、なんだか元気になってきたぜ。美奈、2回戦といこうか」
「けだものっ」
わたしは叫んでいた。あまりに理不尽だった。どうして、こんな男に身体を自由にされないといけないのか。悔しくて、涙が出てきた。
「ほおぅ。美奈は、俺とセックスするのが嫌とみえる。それなら、こっちにあそこをびちょびちょに濡らして、俺とセックスしたがっている女がいるから、そっちとやることにするよ。別に俺はどちらでもいいのだからな」
「いやぁぁぁぁぁ」
ひとみが泣き叫んだ。
「わたし、初めてなのっ。許して。犯されるのは嫌よ」
「おお、そうかい。初めてなのかい。それは、うれしいねぇ。処女をいただけるとは。これも、みんな、美奈が悪いんだ。あいつが、俺とのセックスを嫌がるから、俺はしようがなくて、あんたとセックスするんだからな。恨むなら、美奈を恨んでくれよな。俺のものは、もうこんなにびんびんなっているんだし、どっかにぶちこまないと変になっちまうんだよ」
ヒロシはひとみの前に仁王立ちになると、股間のものをひとみの鼻先に突きつけた。
「いや。助けて、美奈さん」
ひとみの悲痛な声がする。どうしようもなかった。わたしは屈服の言葉を発っせざるを得なかった。
「ごめんなさい。ひとみは許してやって。どうか、わたしを・・・・・・。うううう」
わたしは、嗚咽に遮られて、その続きをどうしても言うことができなかった。涙で視界もぼやけている。
「うん? なんだ、美奈。俺にどうして欲しいんだ」
「わたしを・・・・・・、わたしを犯してください。その子は許してやって」
「犯す? 人聞きの悪いことを言うなよ。そうじゃないだろう」
「ごめんなさい。わたしとセックスしてください。どうか、貴方のその立派なもので、わたしを逝かせてください」
「なんだ、やっぱりそうか。最初から、そういうふうに素直に言えよ。これからは、いつもそうするんだ。判ったな」
「・・・・・・」
「返事は」
「はい、わかりました」
「よしよーし。それなら、お前のおまんこに俺のものを入れてやろう」
ヒロシが再びわたしの上にのしかかってきた。わたしの中はヒロシの精液でぬるぬるになっていたから、ヒロシのペニスは何の抵抗もなく一番奥までずっぽりと侵入した。
「なんだ。2度目だから、ゆるゆるじゃないか。もっとしっかりと締め付けろ」
ヒロシは容赦ないピストン運動を続けながら、わたしに屈辱の言葉を投げかけた。ヒロシの律動に合わせて、ぬちゃぬちゃという卑猥な音が、狭い寝室に響き渡る。ああ、この音もひとみに聞かれているんだわ。そう思うと、ことさらに惨めさが増してきた。でも、この調子なら、2回目の射精がそんなに遠くないことは経験から判っていた。ヒロシのものは、わたしにしか判らない射精前の兆候を示していたからだ。わたしは、ここぞとばかり、懸命の力でヒロシのものを締め付けた。
「ふん、ゆるゆるの美奈じゃ、いつまで経っても終わらないね。やはり、ここは、処女の屹さを試してみるとするか」
もう一歩なのに、ヒロシはそう言って、わたしの中からペニスを引き抜いた。
「そんなっ。約束が違うでしょう」
わたしはヒロシに食って掛かった。
「がばがばまんこのくせに、偉そうなことを云うな。誰とセックスしようが、俺の勝手だ。美奈の指図は受けん」
ヒロシは、ひとみの前に立った。可哀想に、ひとみは目を閉じて、ぶるぶると震えている。
「どうだ。でかいだろう。これが、お前をこれから女にしてくれるありがたい珍棒だ。しっかり見ておくんだ」
ひとみの鼻先につきつけられたヒロシのものは、射精一歩手前で引き抜いたから、それこそ今にも爆発しそうに極限まで膨張してびくびくと脈打ち、わたしの愛液と混ぜ合わさって白く泡だった精液に塗れていた。そんなものがつきつけられたのである。処女であるひとみに正視できるはずもなかった。
「あああ、ひとみ・・・・・・」
わたしは本当に心から彼女のことが憐れに思えた。わたしは、もう汚れきっているし、これ以上堕ちようもない。だが、彼女は、普通の学生生活を送り、未来を嘱望されて、地元一流企業に就職したのだ。それが、何の運命のいたずらか、こんな過酷な試練がいきなり提示されたのである。
「ヒロシ。あんたは本物の変態よ。そんなことをして、何が楽しいの。ひとみは嫌がっているでしょう。許してあげて」
わたしは必死で訴えた。
「ははは、まんこ全開でザーメン垂れ流し状態の美奈に言われてもなぁ。お前の方が、よっぽど変態だぜ」
「ぐ・・・・・・」
わたし自身のことを揶揄されて、わたしは言葉を失ってしまった。
ヒロシは、ひとみの両肩を手で押さえつけ、肘掛椅子に浅く座っているひとみの身体をやや仰け反らすようにした。
「さあ、お嬢ちゃん、覚悟はいいかい」
ひとみは、息を荒だけて、頭を横に振るばかりである。
ヒロシは、ペニスをひとみの入り口に擦り付けるばかりで、なかなか挿入しようとはしない。卑劣にも、ヒロシは、ひとみの怯えるさまを楽しんでいるのだ。が、いよいよヒロシも我慢できなくなったのだろう。矮小なひとみの入り口を凶悪な怒張の先端で捉えると、ぐっと腰を突き出した。
「いやぁぁぁぁぁぁ」
ひとみは激しく頭を左右に打ち振り儚い抵抗を試みるが、ヒロシの嗜虐心を満足させるばかりで何の効果もない。
「まだ、半分しか入っていないんだぜ」
ヒロシは残忍な笑みを浮かべ、ひとみを甚振っている。
「今から、根元まで突っ込んでやるからな。いよいよ、お前も処女にお別れだ」
ヒロシは、ひとみの胸を鷲掴みにすると、うれしそうに宣言した。
ひとみはというと、息も絶え絶えになっている。ヒロシの腰がぐっと突き出されるのが見えた。
「ひぃぃぃぃぃぃ」
ひとみが処女を散らされた時の断末魔は、いつまでもわたしの耳に残った。わたしの過去が、この最悪の男をここに呼び寄せてしまったのだ。
わたしは自分の過去を呪うとともに、目の前のヒロシという具体的な憎悪の対象に対して、ふつふつと憎しみの情をつのらせていた。
それからの数分間は、見ることも聞くことも無残な数分間だった。
ぎしぎしという椅子の軋む音と、ひとみのすすり泣く声が続いた。
やがて、「おうっ」というヒロシの射精を告げるうめき声がして、惨劇は終幕した。

「また、寄らせて貰うぜ」
わたしがありったけのお金を・・・多分百万円くらいはあったと思う・・・かき集めて渡すと、ヒロシは、いずこへともなく去って行った。
「ああ、ひとみ・・・・・・」
わたしは彼女を強く抱きしめた。
いくら後悔しても追いつかなかった。ひとみは、肩を震わせて泣いている。
「また、来るって言っていたわ。わたし、怖い」
ひとみは、わたしにそう訴えた。
「・・・・・・」
わたしとしても、ヒロシに付きまとわれるのは、なんとしても阻止しなければならなかった。こんなことが、彼に知れたら、棄てられるに決まっている。愛人とはいえ、やっと掴んだ平穏な生活だ。こんなことで失うわけにはいかない。
「ひとみ、可愛そうに。ごめんね、守ってあげられなかった」
わたしはひとみに謝った。
「ううん。美奈さんは、自分の身体を犠牲にして、わたしを助けてくれようとした。感謝しているの。美奈さんが、そんな優しい人だとは思わなかった。今まで、酷いことを言ってごめんなさい」
「そんな・・・・・・。確かにわたしは愛人だし、軽蔑されて当然よ。それでも、この生活を守りたいと思っているの。だから、あの男をこのままにしておくことはできないわ」
「えっ?」
「わたし、ヒロシを殺すわ」
「殺す? まさか、そんなこと・・・・・・」
「このままじゃ、あなたもわたしもあいつにいいようにされて、食い物にされてしまう。その前に、あいつをこの世から抹殺するのよ。あなたも協力してくれるでしょう」
ひとみは、最初は驚いた顔をしていたが、ついには、わたしの手を握り締めて、力強く頷いた。
「わたしに考えがあるの。任せて頂戴」
(続く)


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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
やっぱり (猫姫少佐現品限り)
2007-01-07 00:08:49
このお写真、mina本人と決定します。
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猫姫さまへ (mina)
2007-01-07 08:36:34
うぅぅ、どうしてもそうしたいの?
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! (higashi!)
2007-01-08 13:15:56
おおお!!!
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!? (mina)
2007-01-08 19:54:17
おおお!!!だけでは、お返事のしようがありません。
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おうつくしいので・・ (higashi-chan)
2007-01-08 23:45:16
おおお、は、
感嘆です、、、。
写真が女性美にあふれていましたので。。

超ロマンスものの登場人物、
というかんじですよん!
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higashi-chanさまへ (mina)
2007-01-09 05:31:13
そんな・・・・・・
ぽっ
ありがとうございます。
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Unknown (HIGASHI)
2007-01-14 03:54:01
いや、ほんと
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