minaの官能世界

今までのことは、なかったことにして。これから考えていきます。

愛人 その1

2005年03月21日 | 官能私小説「愛人」
 雲ひとつなく晴れ渡った空から、心地よい風が吹き抜ける。
 どこまでも続く紺碧の海は、あくまでも広く穏やかで、わたしの悩み事など取るに足らないものだと優しく慰めてくれているみたいだった。
 今日は、久しぶりに休暇を取って、沖縄に来ていた。
 念願のスキューバダイビングのライセンスを取得するためだ。
 休暇と言っても、もう戻る勤め先はない。
 事情があって、この旅に出発する前、退職届を提出してきた。
 

「おいっ。美奈。何やってんだ。お前が、どうしても休みが欲しいというから、おれが無理して店長に頼んでやったんだぞ。それを、沖縄だぁ? 贅沢言いやがって。こっちにきて、サービスしろよ」
「ふっ」
 わたしは、自嘲的に笑った。
 男は、いわゆるヒモである。わたしを食い物にしている。わたしから片時も目を離さず、監視している。わたしは、この男の勤める風俗店のホステスなのだ。ホステスといったって、キャバ嬢みたいにお客さんの隣に座って話すだけの綺麗な仕事じゃない。そう言えば、どんな仕事か判るだろう。
 わたしだって、最初は、ちゃんとした昼間の仕事をしていた。でも、借金がかさんで、OLのお給料だけでは返済ができなくなって、夜の仕事をするようになった。
 そして、彼らにひっかかってしまったのだ。
 高利の消費者金融への一括返済のための資金を、給料の前貸しの形で貸してやるという彼らの甘言にうっかりと乗ってしまった。
「いや、仕事は少しきついかもしれないけれど、日給5万円を保証するから。前貸分の1百万円なんて、すぐに返済できるよ」
 売春まがいの性的なサービスを提供することと引き換えに、1か月も働くと、確かに前貸分は返済できた。わたしは、それで、借金が完済できるのなら、それで、やり直せるならと思って、目をつぶって、いかがわしい仕事にも黙々と耐えた。
 しかし、彼ら本当の狙いは、その後にあった。
 わたしは、彼らに騙されたのだ。
 わたしは、彼らにレイプされた。
 数人かがりで、何時間も。
 その模様は、克明に写真やビデオに撮られた。
「あんたに辞められたら、困るんでね。この店の一番の売れっ子だから。この写真やビデオは預かっておくよ。給料はちゃんと払うから、心配しなくていい」
 そして、わたしが逃げられないように、この男、ヒロシがわたしに付けられた。
 ヒロシは、わたしの身体を好きなようにする。
 わたしの愛人兼マネージャー気取りだ。
 ヒロシの仕事は、わたしが娑婆ッ気を出さないように、常にセックス漬けにして、色呆け状態にすることにあった。
 現に、わたしは既に正常な思考ができなくなっていた。
 来る日も来る日も、薄暗い個室の中で男達に身体を任せ、それが終わると、今度は朝方までヒロシに抱かれる。
 どこで修行したのか、ヒロシの性技は常人のそれとは明らかに異なり、わたしの性感の全てを支配するほどの卓越したものだった。ヒロシに責められると、わたしは途端に彼の軍門に下り、はしたない痴声を上げながら、何度も絶頂を極めた。それが、毎晩、続くのだ。
 今では、わたしの身体がわたしの理性を裏切り、一定の時間がくると、まるで条件反射のように、ヒロシのペニスを求めるようになっていた。
 あああ、なんということだろう。
 ヒロシがいる限り、わたしはこの淫欲地獄から抜け出せそうもない。
 今も、ヒロシの命令に反応して、わたしのこの身体は、しとどに熱い淫液を滴らせているのだ。
「さあ、スカートを捲り上げて、あそこを見せてみろ」
 ヒロシは、まるで握手でもするような気軽さで、わたしの下半身を自由にする。 その惨めさが、どういう訳か、わたしの感情を高ぶらせる。
「どうせ、すぐ脱がされるのだから、パンツなんか穿いていても無駄だ」
 ヒロシがわたしの部屋で寝泊りするようになった最初の夜、ヒロシは、そう言って、わたしから下着を取り上げ、それ以来、下着は付けることを許されていない。
だから、スカートを捲り上げると、わたしの秘部は、淡い陰毛も、その下にある陰唇も、良く見れば、秘裂から溢れ出している淫液も、すっかり白日の下に晒されてしまう。
「やっぱり、このお毛ケは邪魔だよな。この際、きれいさっぱり剃り上げてしまうか」
 ヒロシは、わたしの陰毛を指に巻きつけながら言い放った。
 わたしには、こうして陰毛を生やしていることすら自由にはならず、彼らの意思に従わなければならないのだ。
「これは、店長があったほうがいいって・・・・・・」
「なんだとぅ」
 ヒロシは、途端に鬼のような形相になって咆えた。
「痛っ」
 ヒロシがわたしの陰毛を数本、引き千切ったのだ。
「ふんっ。まあ、残しといてやるよ。お前にとって、ここのお毛ケを生やしておくことが、最後の娑婆っ気だからな。いつまでも、普通のOLのつもりでいるから困るねぇ、このお嬢さんは」
 わたしは羞恥と屈辱で真っ赤に染めた顔をして、ヒロシの前に立ちすくんだ。
 ヒロシは、そんなわたしの心情を知ってか知らずか、何の躊躇いもなく、指をわたしの秘裂の中に挿入した。
「なんだ。もう、びっしょりじゃないか」
 ヒロシに揶揄されるまでもなく、わたしはあそこをぐしょぐしょに濡らしていることを自覚していた。
 悔しかった。でも、悔しければ悔しいだけ、わたしの身体は男を迎え入れるための淫液をだらしなく垂れ流すのである。
「あああ・・・・・・」
 思わず声が出た。
 ヒロシの指が、わたしの中で暴れまわる。
「もう、弄ぶのは許して」
「ああん? なんだって」
「だから、ちゃんとして」
「そういう時には、どう言ったらいいのか、教えたはずだぜ」
「・・・・・・」
 ヒロシは、とことんわたしを嬲る。
「貴方のおち○○んが欲しいの」
「ほぉぉ、それで?」
「お願いだから、貴方のおち○○んをわたしのおま○こに入れて」
「ふん。最初からそう言えばいいのさ」
 ヒロシは、わたしが決められた言葉を言うまで、許してくれなかった。
「おらおら、そこのテーブルに両手をついて、こっちに尻を突き出すんだ」
 わたしは無言で、前屈みになって両手をサイドテーブルにつくと、両足を大きく開き、お尻をヒロシの立っている方向に掲げた。
「うっ」
 思わず、わたしはうめき声をあげた。
 ヒロシの長大なペニスが、前戯もなしに、根元まで深々とわたしの中に挿入されたのだ。頭の中が一瞬、真っ白になるほどの快感だった。突き入れられた瞬間、潤沢に分泌されていたわたしの愛液が溢れ出し、わたしの太腿を伝い落ちた。
「いいわぁっ」
 わたしは叫んでいた。セックスしている最中は、声をあげるように命じられていた。
「おらおらおらっ」
 ヒロシは、ピッチをあげる。後ろから激しく突き入れられて、わたしの身体は、大波にもみくちゃにされる小船のように前後に揺さぶられ、重みで垂れ下がった乳房がそれにつれて円を描くように撓んだ。
「ひぃぃぃぃ」
 わたしは絶叫した。
 ヒロシは、ここぞとばかりにわたしの弱点ばかりを責めてくる。
ヒロシの片方の手は、結合している部分のすぐ上ですっかり勃起しているクリトリスを弄ってくるし、もう片方の手は、ヒロシの方に向けて剥き出しになっているアヌスに這わされていた。
「ああ、アヌスに指を沈められたら、狂ってしまう・・・」
 わたしは、ヒロシの方に顔を向けた。
 ヒロシは、にやりと残忍な笑みを浮かべ、溢れ出た淫液をアヌスに塗し始めた。
「いや、いやよ。それをされたら、狂ってしまう」
 だが、ヒロシはわたしの言うことなんか訊くつもりはないのだ。
「はやく狂ってしまえ」
 ヒロシは、勝ち誇ったように宣言すると、ずぶずぶとわたしのアヌスに指を沈めた。
「うわぁぁぁぁ」
 わたしは、壮絶なよがり声をあげた。
 よがり声というよりは、もはや悲鳴だった。
 ヒロシの長大なペニスがピストン運動しているヴァギナと薄い肉襞1枚隔てただけのアヌスの中をヒロシの指が繊細に動くのだ。しかも、ヒロシは、わたしの性感帯がどこにあるのか、ピンポイントで知り尽くしている。
「や、やめてぇぇぇ」
 尖がるだけ尖がったクリトリスをヒロシの指先で弾かれた時、あまりの快感に、わたしは開いた両足をぶるぶると震わせると、盛大に失禁してしまった。
 一度、放尿が始まると、女は途中で止めることができない。
 わたしは、悔しさとどうしようもない被虐感で、涙を流していた。わたしのこの涙を見て、ようやくヒロシは満足する。
「ははは。美人の美奈も、俺のセックスにかかると、感じるあまりに、おしっこを漏らしてしまうのだからなあ。ざまあないや」
 わたしがそんな状態の時でも、ヒロシの激しい抽送は止められることはなかった。むしろ興奮した分、一層、激しいピストン運動がなされた。ヒロシのものが出入りする衝動で、周辺におしっこが飛び散るし、出るのも途切れ途切れとなるので、なかなか終わることができない。しかも、いつまでたっても残尿感が残るため、わたしにとっては拷問されているのと同じだった。
 立ったまま後ろから犯され、放尿させられる屈辱は、わたしの神経を粉々にした。
「もう、許して・・・」
 バックから深々と挿入されたまま、最後は、わたしが泣きをいれるのが常だった。ヒロシは、月に何度かは、わたしをそこまで追い込まないと気が済まないのだ。
 わたしのその哀れな嘆願する声を聞き、ようやく満足したヒロシは射精を始める。もちろん、避妊などしてくれない。避妊は、いつもわたしがピルを飲んでいた。
 シャワーを浴びながら、わたしは声を殺して泣いた。股間からは、ドロリとヒロシの放出した精液が流れ出してくる。
「どうして、こんなことに・・・」
 わたしは、我が身に降りかかる理不尽な運命に、ただ涙するだけだった。
(続く・・・「前の記事へ」を押してくださいね



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