ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

小さな楽園

2008年08月09日 16時43分25秒 | 友人・仲間
昨夜は2年ほど前に
うちの職場にいてくれた元インターン君が
一緒に食事でも、と言ってくれたので
現在の職場の仲間も誘って
みんなで芦屋のベトナムレストランへ。

彼は思うように就職出来ず、
一時落ち込んだりしたのを知っているだけに
研修が大変だと言いながらも
元気そうな顔を見て、ひと安心。

その彼が「○○(うちの職場)に来るとほっとするんですよね」
と笑顔で言ってくれるのを聞いて、
何だか自分がこれまでこの職場でやってきたことを
それでよかったんだと言ってもらえたような気になって
本当にうれしくなりました。

奇しくもその日の午後には
もう社会人になった別の元インターンさんからも
元気そうな近況報告の電話も。

正職員が2人しかいない小さな職場は
いつも入れ替わり立ち代り
インターンさんやボランティアさんや
契約社員の人たちを迎え、送り出すのが常。

わたしはいつも送り出すばかりで
まさに「変わりゆくものを見守る、変わらない日々」。
灯台のように出て行く船を見送り
帰って来る船を迎える、それが役目と思いはしても
そこに淋しさがあるのは否めない。



でも昨日の彼の笑顔を見て、
電話をかけてくれた元インターンさんの声を聞いて、
そして間もなく巣立ってゆくインターンさんの
心のこもった"Thank you."を聞いて、
改めて、これで良かったんだと思えました。

当初は必ずしも居心地のいい職場ではなかったけれど
6年かかって、わたしはここに
わたしなりの小さな楽園を、
あるいはそれに近いものを、
築いてこられたのかもしれない気がして。

どこにいても自分の居場所を作れる人に、
そして自分以外の人の居場所も作ってあげられる人に
ずっとなりたいと願ってた。
それが、楽園を築く人、だと思ってたから。

これからもたくさんの出会いと
淋しい別れを何度となく繰り返すだろうけど、
そしてこのはかない楽園も、いつ壊れるか分からないけど、
何度壊れても、どれだけの別れを繰り返しても、
小さくても温かな灯を自分が灯し続ければ
きっとまた、そこに楽園は生まれる、
そう、信じよう。

コメント
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