ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

残された時間に

2020年10月29日 20時39分00秒 | ねこ
流動食も少し舐める程度になり
日に日にみいみは弱っていくばかり。
立ち上がるのもおぼつかなくて
横になっていることが多くなった。
鼻血と鼻水のせいで呼吸も苦しげ。
おむつ姿は赤ちゃんみたいで
私には本当に愛らしく見えるのに。



たまに立ち上がるとよろめきながら
時計回りにくるくる、くるくる。
小さな脳の中にある腫瘍のせいらしい。
もう目が見えないみいみの頭の中では
思う存分、晴れた日の美しい野原を
歩いているつもりだったらいいな。
家具や壁にぶつかりまくってるけど。

良くても、年を越せるか越せないか、
今日明日ということもありうるのだとか。
その宣告に胸は張り裂けそうにつらくて、
泣いても泣いても涙は枯れない。
みいみの前では泣くまいと決めたけど
キッチンやトイレでは、やっぱり号泣。

でも午後に買い物に出かけたとき、
美しく紅葉した街路樹から何枚もの葉が
昼下がりの光の中をひらひら、ひらひら。
スローモーションのように印象的で
思わず立ち止まって見つめていると、
「いのちが終わることもまた、
自然の美しい摂理なのだよ」と
ささやきかけられた気がしました。
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便利なのに不安な日本人

2020年10月24日 13時25分00秒 | 社会
金木犀が街のあちこちで香る季節。
読書の秋にかこつけて読んだのは、
日本人漫画家と結婚した、
AFP通信社勤務の仏人女性が書いた
不便でも気にしないフランス人、
便利なのに不安な日本人
」という本。
タイトルを見た瞬間、妙に納得して。

(近所の金木犀の生垣)

例えば日本では大学、専門学校を
その年に卒業したほぼ全員が
在学中に内定をもらっているのに
「自分の将来に明るい希望がある」と
アンケートに答えたのは6割ほど。

一方フランスでは殆どの学生が
在学中に内定をもらうことはなく、
卒業してから職探しが始まるのに
83%以上が希望があると回答。
失業率は日本の3倍もあるのに。

(私の朝のジョギングコース)

交通機関などの公共サービスも
日本は比類なき正確さを誇るけど
フランスの電車(SNCF)は
時間通りに来ないし、運休も頻繁。
ストライキもしょっちゅう。
パリのメトロに至っては
時刻表そのものがないのだとか。

それで成り立つ社会もすごいけど
それでハッピーなフランス人には
色々考えさせられてしまって。
「幸せになるのに、そんなことは
どうでもいいこと」なんだろうな。
随所でクスっと笑わせられながらも
幸せや生き方、社会のあり方を
結構考えさせてくれる本でした。
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ぶれる軸

2020年10月16日 16時58分00秒 | ねこ
みいみはその後も連日痙攣発作。
ここ数日やっと収まっているけど
今度は流動食しか食べれなくなって
日に日にやせ細っていくばかり。
その姿を見るのもつらくって。



何がこの子にとって一番いい事なのか
毎日自問自答して、迷っている。
無理にでも食べさせた方がいいのか、
それとも無理はさせない方がいいのか。
ぶれない軸があれば良いのだろうけど
私の軸はぶれぶれで、揺らぎまくり。

本当は、出来るのはただ寄り添うこと。
寿命は私ではどうにもできなくて
この子が生きようとする限り
わたしも懸命にそれを支えるだけ。
それは分かっているんだけど、
とてもそんな風に達観できてない。
何か他に出来ることがあるのではと
何かすべきことがあるのではと
あがき、苦しむ毎日です。
コメント (2)
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怒涛の毎日

2020年10月08日 20時17分00秒 | ねこ
日曜日に通院した時は元気だったのに
打って変わってその後、怒涛の毎日。
みいみがフードを殆ど食べてくれず
数日間ずっと心配していたら、
5日の夜に激しい痙攣発作。
よだれをたらし、失禁もして
手足をバタつかせて喘ぐ姿は
このまま死んでしまうのではと
本気で心配するほどでした。

翌日も軽い痙攣発作が起き、
それ以来、トイレを粗相するように。
生後2ヶ月でうちに来たその日から、
一度も失敗したことがなかったのに
そこらじゅうで、💩やおちっこ。
一日に何度もみいみを拭き、
床を拭き、脱臭スプレーで乾拭きし
終わったと思ったら、別の場所で・・・



念のためトイレを2ヵ所に増やして、
トイレとフードのある部屋の床には
一面ペットシーツを敷き詰め、
おむつも買ってきて準備していたら
昨夜は激しい鼻血まで出て。
鼻も詰まったのか呼吸も苦しそう。
食欲もさらに落ちてしまって。

病院の先生に電話で相談して、
抗てんかん薬を試すことに。
ただ脳に何らかの腫瘍があるのは
どうやら間違いなさそうとのこと。
予断を許さない状態はこれからも。

メンタルが弱く、神経も細く、
覚悟の出来ないダメダメの私は
とにかく、その日、その日、
その時、その時がただただ必死。
泣きながら、おろおろしながら、
へこたれまくりだけど、
体力もない、へなちょこだから、
ヘルペスも発症してしまったけど
家族や、先生に支えられて
出来ることを精一杯やらなくちゃ。
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第九、再び

2020年10月01日 20時36分00秒 | 音楽・アート
実は今年、11年ぶり3度目の
1万人の第九に再挑戦することに。
ずっとやりたかったんだけど
時間がどうしても取れなくて。
コロナ禍の今年はレッスンが
すべてリモートで受けられるから。



たとえ「本番」があったとしても
これもリモートになりそうだし、
練習で一人で歌っていても
美しいハーモニーを味わえない。
いろいろ残念なことも多いけれど
分け隔てられた人々を再び
結び付けようというこの歌は
こんな時節にこそぴったり。

もはやドイツ語の歌詞もうろ覚えで
音程も怪しくなってしまったから
ほとんどまた1からの挑戦。
在宅勤務の気分転換として
単調になりがちな生活の彩りとして
楽しみながら頑張ってみます。
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