ねことわたしのやわらかな日々

17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。

街角の祈り

2018年04月21日 22時14分00秒 | 花・自然
初夏を思わせる陽気が続いて
うぐいすの音が響く中を
せわしなく飛び交うツバメ。
家々の軒先では色とりどりの花が
競うように一斉に咲き誇り
街角にもあふれるいのちの輝き。
本当に美しい季節だなあ。



つい先日まで、ひな飾りだったのに
街を歩くと、あちこちの軒先には
いつの間にか、もう鯉のぼり。
「あのお宅には男の子がいるんだな」
そう思いながら眺めていたら
ふいに心に湧き上がった思い。
「世界は美しい祈りで溢れてる」



お正月の門松にせよ雛人形にせよ、
端午の節句の鯉のぼりにせよ、
どれもみな、家族の無病息災や
子供の成長を願う祈りのかたち。
かなり商業化されたとはいえ
そうしたささやかな人間の営みが
とても愛おしいもののように思えて。

だとすれば花々や鳥のさえずりは
そんな人々の祈りに対する
大自然からの祝福かもしれないな。
この世界はやっぱり美しいな。
そんなことを思いながら歩く
うららかな春の散歩道でした。
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ピアノねこ

2018年04月14日 18時15分00秒 | ねこ
先日テレビでちらっと見たねこ動画、
あまりにかわいかったので
ネットで探して見つけました。
Sarper Dumanさんという男性と
飼い主のピアノの演奏が大すきで
至福の表情を見せる猫ちゃん。
しかも演奏に参加しちゃったりして。



この男性の優しさあふれる「ねこ愛」と
愛情を全身で表現する猫の愛らしさ。
その上、何とも心地よいピアノの調べ。
何度見てもしあわせな気分になる。
うーん、かわいい。うらやましすぎる。

ピアノの弾けない私には再現できないけど
せめて「キーボードねこ」にならないかと
PCに向かってみいみを膝に乗せてみたら
みいみはキーボードの上に上がりこんで
ベローンと寝そべって、私がギブアップ。
ディスプレイに暗号のような文字列を残して
「キーボードねこ」は去って行きました。
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金峯山寺への旅

2018年04月11日 19時23分00秒 | 寺社めぐり
桜もすっかり散り透いて
新緑が美しい季節になりました。
先週からは街角にツバメの姿も。
そんな中、先週末には吉野へ。

例年なら中千本あたりが満開なのに
今年は下千本、中千本、上千本が
3月末の陽気で同時に満開を迎え、
一気に散ってしまったとかで、
かろうじて奥千本だけが満開。
水分(みくまり)神社の枝垂桜は
老木ゆえか、神さびた風情があって。



ただ今回、一番のお目当てだったのは
世界遺産・金峯山寺の秘仏本尊特別御開帳。
しかも伺ったのは4月8日だったので、
お釈迦様の生誕を祝う灌仏会(かんぶつえ)の
花供養に偶然立ち会うことが出来ました。
急に法螺貝の音と共に、お坊様たちが登場。



一緒に蔵王堂に上がらせて頂いて、
修験道独特の凛とした雰囲気の中、
堂内に響き渡る、迫力あるご声明。
端っこから花供養の儀式を拝見し、
秘仏、蔵王権現三像にもお参りしました。
残念ながら堂内は撮影禁止なので、
こちらが外から見た、蔵王堂。



今回、通常の御朱印(写真中央)に加え、
特別御開帳時限定の金泥の御朱印(左)、
そして花供養の(?)蓮華の御朱印(右下)、
そして特別参拝のお札も頂きました。
いかにも「修験道」な筆遣いに惚れ惚れ。



心はたっぷり満たされたのはいいけど、
山道を4時間歩いて、足はパンパン。
今も筋肉痛が残って、もう大変。
情けないほど体力がない私だけれど
2週続けて、ハッピーな日帰り旅でした。
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奈良の桜旅

2018年04月03日 20時37分00秒 | 花・自然
バタバタしていて更新が遅れましたが
週末は奈良まで足を延ばしてお花見に。
どこも混雑まちがいなしだから
日帰りバスツアーを利用しました。
暖かなひざしに恵まれ、桜はどこも満開。



最初に訪れたのは大和郡山の郡山城址。
満開の桜の中、出店で買ったお餅を食べながら
迫力ある和太鼓の演奏も楽しみました。
「やまと獅子太鼓」というのですって。



次に訪れた大神(おおみわ)神社は
これまでずっと行きたかったところ。
高さ32mもある巨大な大鳥居の先には
三輪山をご神体とする荘厳な拝殿。
さすがは大和国の一之宮という風情。

(こちらがメインの拝殿)

広大な境内にいくつものお社があるから
本当ならここだけで丸一日ほしいかも。
枝垂桜や山桜の名所でもあるのだけれど
あちこちのお社やご神木にお参りしたり
御朱印頂いたりするのに忙しくて・・・

(隣の祈祷殿ですらこの風格)

今度来たら御祈祷もして頂きたいし、
今回回れなかったお社にも参拝したいし
もっとこの柔らかなご神気に浸っていたいから
次は個人で来てゆっくり過ごしたいな。



そして別名「滝桜」とも呼ばれる、
後藤又兵衛屋敷跡(伝)の「又兵衛桜」。
かつてNHKの大河ドラマのオープニングが
撮影されたので一躍有名になった桜。
薄紅色に染まった枝が滝のように流れ
樹齢300年の古木というのに、この樹勢。
枝垂桜というと女性的で優美なものだけど
この桜には孤高の武士のような風情があって
圧倒されるような凄絶さがありました。



最後は大野寺で舞妓さんのかんざしのような
八重の枝垂桜を鑑賞させて頂きました。
こちらの桜は、可憐で華やかなお姫さまのよう。
御朱印もこの季節限定の桜の透かし模様入り。
この「スペシャル感」もちょっと幸せ。



山道の上り下りで足はパンパンになり、
お腹いっぱい満開の桜を堪能し、
葛餅や草餅や焼餅や日本酒を堪能し、
渋滞していたかどうかも知らないまま
帰路は爆睡できるのがツアーの醍醐味。
体の細胞の隅々までが桜に染まりそうな
素敵なお花見の一日旅となりました。
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