17年一緒に暮らした愛猫を亡くしましたが、日々のささやかな幸せを、
手のひらで温めて暮らしています。
プライベートでやっていることで
ちょっと頑張ったことが終わったので
ささやかに打ち上げをしました。
思うようには行かなかったから
「努力が報われた」感は薄いけど
せめて自分たちで褒めなくては。
よく頑張ってね、みんな。
よく頑張ったね、わたし。
幾つになっても難しいのが
人間関係というもの。
大半は距離の取り方の失敗。
必要以上に踏み込んだり、
期待したり、思い込んだり。
その結果、勝手に傷ついたり
がっかりしたり、疲れたり。
美輪明宏さんがよく言う、
「腹六分目の人付き合い」が
たぶん一番いいんだろうな。
踏み込みすぎず、期待しすぎず
近づきすぎず、離れすぎず。
必要な時に助けられる程度の
互いに心地よい距離を保って。
心地よい距離は相手によるから
あくまでケースバイケース。
人によっては会わないことが
ベストな距離感ということもある。
残念ながら、そういうこともある。
若いころは距離を縮めることに
エネルギーを使ってしんどかったけど
年を取るにつれて徐々に開放されて
互いの間にある距離の心地よさも
分かるようになってきたみたい。
「社交的」と言われがちな私にも
人付き合いを苦手に思う一面も。
そんな一面を否定するのをやめて
受け入れられるようになったことも
楽になった一因のような気がします。
一度涼しくなった後の暑さは
真夏以上にこたえるけれど
折角なら海辺に出かけようと
芦屋のヨットハーバーへ。
マンション1つ2つ買えるような
豪華なクルーザーを目の前に
いただくランチは優雅な気分。
お金ってあるところにはあるんだなあ。
隣のテーブルで食事していたのは
いずれかのヨットオーナーと思しき
日に焼けたショートパンツの一団。
セーリングの休憩時間だったのかも。
私はこの先人生どう転がっても
彼らの世界とは無縁のままだけど
時々こんな眺めを楽しみながら
おいしい食事が楽しめるなら十分。
吾唯知足―われ、ただ足るを知る。
年を取ったせいかもしれないけれど
ほどほどに苦労や努力をしても
ほどほどによろこびがあるような
ほどほどの幸せがちょうどいいな。
小市民であることに満足しながら。
朝、セミが鳴かなくなったとか、
夜、秋の虫の音が聞こえたとか、
日々の暮らしの中で
季節の移り変わりを感じるのが
私のささやかな楽しみ、よろこび。
だけど街角の広告が煽ってくる
押しつけの季節感には閉口気味。
9月になったばかりだというのに
クリスマスケーキの予約って?
ましてやおせちの予約なんて。
(みみにゃんもマイペースに季節を満喫中)
季節の先取りもここまで来ると
商魂のたくましさしか感じなくて
興覚めというか、品を感じない。
おせちもクリスマスケーキも
やっぱり木枯らしが吹く頃でないと。
これからの季節は、梨に柿、
栗にかぼちゃに茸にサンマ。
モンブランと紅茶もいいな。
どれだけ広告が煽ってこようと
マイペースにゆっくりと
秋を味わいたいと思います。