NHK:芸術劇場
リッカルド・ムーティ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会2008
放送局 :地上波:教育&デジタル教育
放送日 :2008年11月21日(金曜日)
放送時間 :午後10時40分 ~翌日0時25分
番組HP:http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2008-11-21&ch=31&eid=27136
<mimifukuから、一言。>
リッカルド・ムーティ(1941年:イタリア:ナポリ生まれ )とウィーン・フィルとの初来日は古く、1975年の伝説のカール・ベーム来日公演の際、高齢のベームが東京のみの公演だったために、地方公演を任されたのが最初の来日であったと記憶している。
その時34歳。
1975年来日時のベームの数々の名演奏の影に薄れ、売り出し中のムーティを記憶しているクラシック・ファンは少なく、ムーティには酷な初来日であったし、Web上の記事でも1981年のフィラデルフィア管弦楽団との演奏会を初来日とする既述が多いようだ。
近年のムーティの名演奏と言えばオペラに多くの記録を残すが、フィラデルフィア管弦楽団時代のレスピーギ作曲の<ローマ三部作>は、トスカニーニの歴史的モノラル録音と並んで同曲中屈指の名演奏として名高い。
また、ウィーン・フィル年始恒例のニューイヤーコンサートの登場回数も4回と多く、イタリア人でありながらウィーンの耳の肥えた聴衆にも高い評価を受けていることが分かる。
ライブでのムーティは、オペラ録音での理詰めな厳格さとは異なり、華やかな金管の音色を好み、熱のこもった演奏会も多く、チャイコフスキーの第5番と言えば金管群が大活躍し、終楽章では大袈裟な大見得を切って終わる演奏者も多く、ムーティがどのような脚色をつけるのか今から興味深い。
NHK地上波で見ることのできるクラシックの来日演奏会は限られており、この夜は、巨匠(マエストロ)の道を突き進んできたムーティの至芸に浸りたいと思う。
★ 特集:ムーティとウィーン・フィルの絆
今年9月、ウィーン・フィルは2年ぶり26回目となる来日を果たし、リッカルド・ムーティの指揮で多彩なプログラムを披露した。
常任指揮者を持たないウィーン・フィルにおいて、1シーズンの定期演奏会に出演する指揮者10人は、楽団員の総会を経て決定される。
ムーティはほぼ毎年選出される指揮者の一人で、楽団員からの絶大な支持を得ている。
番組ではムーティとウィーン・フィルの固く結ばれる信頼関係について、ムーティ、ウィーン・フィルの楽団員、ウィーン楽友協会記録室長オットー・ビーバ博士のインタビューから探りたい。
~番組の案内役:中條誠子アナウンサー
★公演コーナー:Ⅰ
リッカルド・ムーティ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団演奏会
<曲目リスト>
歌劇「セミラーミデ」序曲(ロッシーニ)
バレエ音楽「よう精のくちづけ」によるディヴェルティメント(ストラヴィンスキー)
交響曲 第5番 ホ短調 作品64(チャイコフスキー)
~アンコール~
ワルツ「マリアの思い出」(ヨーゼフ・シュトラウス)
<管弦楽> ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<指揮> リッカルド・ムーティ
<収 録> 2008年9月23日 サントリーホール
*このコンサートに行かれた方のブログ・レポート。
http://blog.goo.ne.jp/romani1988/e/acb71d67da2b0f5bd8b8db15ac204856
http://blogs.yahoo.co.jp/mahalo04/56735880.html
http://wph2008.exblog.jp/9151082/
★公演コーナー:Ⅱ
ラ・プティット・バンド演奏会
<曲目リスト>
フルート協奏曲 ニ長調「ごしきひわ」RV.428(ヴィヴァルディ)
チェロ協奏曲 ニ長調 RV.403(ヴィヴァルディ)
<演 奏> ラ・プティット・バンド
<収 録> 2008年5月31日 神奈川県立音楽堂
*このコンサートに行かれた方のブログ・レポート。
http://blogs.yahoo.co.jp/mahler8989/42545383.html
http://homepage.mac.com/butan/ensoukai/lapetitebande.html