mimi-fuku通信

このブログを通して読み手の皆様のmimiにfukuが届けられることを願っています。

『矢沢永吉&ドリカム・吉田美和』2009年:紅白歌合戦の話。

2010-01-01 00:33:11 | テレビ番組


 あけましておめでとうございます。

 昨年末(ついさっき)まで家族で見ていた、
 第60回:NHK紅白歌合戦
 思った以上に後半盛り上がりました。

 白組が勝利をおさめましたがどっちでもいいかな。
 何を言っても驚きはシークレット・ゲストの矢沢永吉さん。
 こんな形で出るのかって。
 『時間よ止まれ』『コバルトの空』の2曲を披露。
  昨夜(今日)のステージを矢沢永吉かE.YAZAWAかと聞かれれば矢沢永吉。
 テレがあったのか(我武者羅でなく)余裕で歌っている様子が面白かった。
 ~さすがに“違う空気に緊張”したのか歌詞の間違いが指摘されている。
    でもコンサートでも多いよね、シャウトで誤魔化したりして(笑)。

 矢沢さんの余裕とは逆に凄みを見せ付けたのが、
 女性陣の大トリ:ドリカムの吉田美和さん。
 最初緊張している様子が垣間見え本領が出せないかな?と思ったのだけど、
 後半自分に言い聞かせるようにガンガンと盛り上げていく技術はさすが。
 もしトリでなかったら、
 あんな吉田美和を見ることができたかどうか?
 歌手心理を興味深く観た。

 ライブ歌手がテレビ番組に出たがらない理由が見え隠れ。
 短い時間という尺の中で自分の最高の瞬間を見せる難しさ
 さらに紅白歌合戦のような多くの歌手が出場する場合は、
 オーディエンスが自分の味方でないことへの不安。
 吉田さんが煽ってもノッてこない観客を数分間の時間で、
 世に認めさせた(であろう)ありったけの声量と歌唱力
 国内最高との呼び声が高い女性ボーカリストの実力を遺憾なく発揮。
 この1曲だけでも赤組の勝ち?
 ~ラスト4曲を見る限り歌合戦と言う基準なら赤組の勝ちだよね!

 ライブ歌手が長けているのは各々のコンサートでの、
 2時間前後の尺(時間)の中で“自分達を観に来てくれる観衆”を相手に
 音響、照明、演出等の様々なアイディアを盛り込んで熱狂させる手法。
 でも、
 テレビの音楽番組では数分間の短時間で自信をアピールしなくてはいけない。
 その難しさは自分を何処までコントロールできるか?
 つまりなりきれるか?

 永チャン(矢沢さん)がやろうと思ったら煽れるだけの力があるにもかかわらず、
 吉田さんのようにそれをやらなかったのは場の読み方。
 本気になった永チャンは基本的に暴力的なまでの強さで煽るので、
 年末のお茶の間番組でそれを実行すれば浮くのは確実。
 まったく違った見方になるけれど長渕剛さんの紅白出演時の世間の反発の強さ。
 コンサートでは本番前に自分の気分を高揚させて舞台に上がるのが通常だけど、
 多くの出演者達の中で高揚感を煽って舞台に立てば連帯感が失われ、
 自分のスタイルを貫くことが難しい。
 自分を知り尽くしたファンの前で歌うことと、
 老若男女様々がお茶の間で観ている環境の違い。
 だから、
 控えめな選曲で敢えてオーソドックスなスタイルで歌ったのだろうと思う。
 熱狂的なファンにしてみれば物足りない感じもするのだろうけれど…。
 でも矢沢永吉本人が他所からの中継でなく、
 NHKホールの舞台に立っていることは信じられないような嬉しさ。
 60回目の紅白に60歳の自分が出れて幸せと語る件はカッコイイ大人の証明。
 たぶん最初で最後の紅白出演だとは思うけれど観ることができてよかった。
 
 その他に、
 “ベスト10時代”にテレビ出演が多かった、
 アリスの巧みな演奏能力と高揚感に注目。
 毎年惚れ惚れする歌を聴かせる演歌歌手達の中で、
 今回のお気に入りが細川たかしさん。
 注目の小林幸子さんの衣装セットは平城遷都の奈良の大仏?
 笑えたけど衣装としては不空検索観音の宝冠の方が知的な感じがする。
 だって顔が小林観音だもん(笑)。
 ~後で別角度の写真を確認すると観音様(両手の上に小林さん)。
 スマップのマイケル・ステージには感心。
 忙しい日々の中での練習時間の確保を感じた。
 他にも、
 布施 明さんの声量と歌の上手さは圧巻(最後の紅白出演だそうです。)
 和田アキ子さんとゴスペル隊との合唱は歌の本質(結束)を見た思いがした。
 ~今回のテーマは“歌の力”で多くの合唱メンバーが各々のスタイルで登場。
 そして絢香さんの魂の熱唱!

 第60回の紅白歌合戦は、
 浜崎あゆみさんとEXILEの実力派対決でスタート。
 その直後の低調ぶりに家族でチャンネル変えようかとの声。
 噂のスーザン・ボイルさんもボクに耳には素直に入ってこなかったし…。
 ポルノ・グラフィティ演歌歌手(天童、坂本、細川さん等)が出てくるあたりまで、
 前半はどうなるのかと心配したけれど終わってみれば最後まで観ていて正解。
 ~観ていなかったけどWeb上では水樹奈々さんの評判がいいみたい。

 そんなことを感じた昨年の紅白歌合戦でした。

 途中偶然チャンネルを変えたらラン・ランの英雄ポロネーズ
 こんな異質な演奏もするんだ?って、
 ボクが描くイメージとは違うアプローチに驚き。
 上手いけどつまらないと思っていたラン・ランに今年は注目?
 そんな演奏を最後まで(5分位)見たら家人がブーブー。

 総合格闘技の石井 彗選手は1ラウンドの3分も観たらダメだと…。
 魔裟斗選手は判定ながらも完勝し引退試合に花をそえました。

 と言うことで今年も宜しくお願いします。

 <追記:3月11日>

 昨晩(3月10日夜)再放送されたNHK-SONGSで矢沢永吉さんが再登場。
 2009年に放送された人生相談&ライブ『矢沢永吉:若者と語る』の映像に、
 “2009年年末の紅白歌合戦の映像をプラス”した特別編集。
 改めて紅白歌合戦の映像を鑑賞すると意外なほどに緊張していた様子。
 お屠蘇気分で生中継を観ていた時には判らなかかった微妙な表情は新鮮でした。
 舞台裏を歩いている時に懸命に自己暗示をかけているE.YAZAWAと、
 ステージに上がった瞬間の
空気の違いに戸惑いを覚えた矢沢永吉。
 歌詞の間違いは愛嬌として修羅場を多く経験した矢沢にして声の震えは驚き。
 直に立ち直りましたが60歳の初体験は思いの外に大変だったようです。
 紅白恐るべし。
 そんなことを感じる再放送でした。
 



 
~下記Web記事のリンク先と記事転載。

 *日刊スポーツ:第60回NHK紅白歌合戦
  http://www.nikkansports.com/entertainment/news/p-et-tp0-20100101-581581.html

 NHKが長年出演交渉を続け待望していた矢沢永吉(60)が、
 白組特別出場歌手として楽屋口から歩いて登場する演出で出演。
 会場はサプライズゲストに大いに沸いた。
 対する紅組は初来日した英歌手スーザン・ボイル(48)が美声を披露した。
 SMAPがマイケル・ジャクソンさんの追悼コーナーで華麗なダンスを見せ、
 福山雅治(40)が故郷長崎から中継で歌った白組が5年連続で勝利した。
 通算成績は白組の32勝28敗。
 紅白60年の歴史に新たな1ページが刻まれた。
 ロックスター矢沢永吉がデビュー38年目で初めて紅白のステージに立った。
 ビッグスターに同局も異例の演出で迎えた。
 楽屋通路のスタンバイの様子からステージに上がるまでをカメラが中継。
 「カモンッ」と自らに気合を入れ永ちゃんがステージに飛び込むと、
 約3000人の会場の興奮は最高潮に達した。
 代表曲「時間よ止まれ」と新曲「コバルトの空」をシャウト! 
 「時間よ-」で歌詞を間違えるとそれ以降は画面のテロップから歌詞が消えた。
 「今日、60回ですよね。この区切りにホント、出られて幸せです」。
 歌い終わると滞在わずか7分ほどでNHKを後にした。
 これまで何年にもわたって熱心なオファーがあっても固辞し続けた。
 国民的な歌番組として幅広いジャンルの歌手が出演する紅白と、
 矢沢のロック魂は相いれないことが理由とされてきた。
 だが矢沢も紅白も還暦という人生の節目。
 「今年の集大成にしたい」と出演を決めた。
 NHKは矢沢の出演を1度はあきらめた。
 歌手発表の際は、
 「今日までに回答を得られませんでした」。
 「検討するとのことだったが…」。
 と未練たらたら。
 ところがその後も粘り強く水面下で交渉を継続。
 年末のステージに引っ張り出した。
 本番前日、
 名前を伏せたままサプライズゲストの出演を緊急発表した。
 永ちゃんは2008年をデビュー以来初の完全休養にあてた。
 ステージに立たずCDも発売せず。
 「1度歩みを止めたらいろんなものが見えた」という。
 音楽やスタイルに徹底的にこだわって突っ走ってきたロック界のスーパースターが、
 全国のファンにちょっと早いビッグなお年玉を贈った。


 *サンスポ:紅白60回・矢沢永吉登場。 
 http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2010/01/01/05.html

 「白組特別出場歌手」として初出演した矢沢永吉(60)は、
 代表曲「時間よ止まれ」と新曲「コバルトの空」の2曲をメドレーで歌った。
 会場入りしたのは歌う直前の午後10時48分。
 ひと目見ようと舞台裏の通路は出場者の関係者や取材陣ら200人近くで大混雑。
 番組スタッフの「もっと壁際に下がって!」の怒号が飛ぶなど、
 ピリピリムードの中にっこりと笑顔で現れた。
 すると左右に分かれて並んでいた関係者や取材陣から盛大な拍手と
 「永ちゃん!」の掛け声。
 矢沢はその“花道”をゆっくりと歩きながらステージへ。
 長年紅白に携わってきたベテラン広報マンも、
 「こんな出迎えになったのは記憶にない。初めてだろう」と驚いた。
 午後8時にNHK入り。
 楽屋では落ち着いた様子で発声練習などをした。
 ホールでのリハーサルは一切なしの“一発勝負”。
 大物が出演する時の定番の“中継出演”でもない。
 キャロル時代の72年。
 フジテレビ「リブ・ヤング」でテレビに初出演した時の、
 ドキドキ感を思い返したかのように
 「こういうの初めてだよ」。
 と紅白特有の物々しい舞台裏の様子を楽しそうに見回した。
 歌唱後は、
 「60回の区切りのいい時に出られて幸せです。
 自分が生まれた時にスタートしたんだね」。
 と感慨深げ。
 司会の中居正広から、
 「来年も出てくれますか?」と言われると
 「ありがとうございます」とほほ笑んだ。

 *スポーツ報知:絢香「ありがとう」笑顔で最終唱
  http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20100101-OHT1T00054.htm

 大みそか恒例の第60回NHK紅白歌合戦が31日、
 東京・渋谷のNHKホールで行われた。
 無期限活動休止に入る絢香(22)はラストステージを笑顔で締めくくった。 
 涙はなかった。
 最後は笑顔で締めくくった。
 絢香は思い残すことなく「みんな空の下」を歌い切った。
 「ありがとうございました」。
 表情は充実感で満ちあふれていた。

 バセドー病の治療と夫で俳優の水嶋ヒロのサポートのため、
 無期限の活動休止に入るためこの日が“ラストステージ”だった。
 左手薬指にはダイヤモンドをあしらったエンゲージリングが光り輝いていた。
 「応援してくださった皆さんに感謝を込めて歌いたいと思います」。
 夫の愛に包まれながらパワフルな歌声を披露した。
 審査員の俳優・西田敏行(62)が、
 「感動した。生きる力をもらった」と号泣するほど圧巻のステージだった。

 デビューから1年後の2007年1月にバセドー病と診断された。
 薬を飲みながら歌い続けてきた。
 2008年8月に水嶋と交際をスタート。
 「病気と向き合えたのも彼と出会えたから」。
 支えてくれた恋人と一生を共にすることを誓い、
 2009年2月22日に入籍した。

 病状は一進一退だった。
 8月には青森公演をキャンセルした。
 当日になって体調が悪化。
 ドクターストップがかかり青森入りを断念した。
 仕事による体への負担は大きく最近は紅白に向けて、
 体調管理を最優先に過ごしてきた。

 病状について公で詳しく話すことはなかった。
 多くの人が苦しむバセドー病には、
 軽度なものから重いものまで様々な症状がある。
 自分が話すことによってバセドー病自体のイメージが、
 固まってしまうのを避けたかった。

 この日を最後にいったんマイクを置く。
 復帰時期は未定だが、
 「私にとって歌はなくてはならないものです」。
 と言い切った。
 歌姫はいつか必ずこの晴れ舞台に戻ってくる。

 *『第60回NHK紅白歌合戦(2009年)』視聴率。

 関東地区で前半37.1%⇔後半40.8%。
 関西地区は前半34.9%⇔後半40.3%。
 瞬間最高は午後11時27分の50・1%(関東地区)でDREAMS COME TRUE。
 ゲスト出演の矢沢永吉さんは42・5%、スーザン・ボイルさんは42・2%。
 裏番組の視聴率の最高は、
 『格闘技史上最大の祭典Dynamite!(TBS系)』の16.7%(関西16%)。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2009~2010年:年末... | トップ | 2010年元旦の朝:新聞(... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

テレビ番組」カテゴリの最新記事