【ルツェルン２０１２：アバドのレクイエム＆アーノンクールの荘厳ミサ曲】：番組メモ。

忘れないうちに！
ＮＨＫ－ＢＳ：プレミアムシアター（１０日未明＝９日深夜）。

mimi-fuku通信ではお馴染みのルツェルン音楽祭（スイス）。
現代最高の巨匠：クラウディオ・アバド氏と彼を慕って世界中から集まる、
２１世紀のスーパー・オーケストラ：ルツェルン祝祭管弦楽団が登場。
当初予定（告知）されていた新マーラー全集（演奏会）の最後を飾る、
マーラーの千人の交響曲（第８番）は残念ながら今年は、お預け。
その代りに演奏された楽曲は、
ベートーヴェンの劇付随音楽『エグモント』
モーツァルトの『レクイエム（死者のためのミサ曲）』

エグモントは序曲が有名だが今回は全曲が演奏されるようだ。
モーツァルトのレクイエムは３大レクイエムの１つに数えられ、
映画『アマデウス』ではラストシーンに向かい象徴的に紹介された。
またフィギュアスケート女子の安藤美姫さんが、
バンクーバー五輪ショート・プログラムで、
『ラクリモーサ（涙の日）』を披露。
この曲はモーツアルトのレクイエムからの美しい楽曲で、
ロシアでの世界選手権でも、
東北（東日本大震災）の被災地の方々のためにアンコールで披露。
日本中を感動の渦に巻き込んだ。

同日（同夜）には、
同じく現代最高峰のカリスマ指揮者：ニコラス・アーノンクール。
演奏はヨーロッパの専門誌でベルリン・フィルやウィーン・フィルを抑え、
世界最高のオケとの評価も高いロイヤル・コンセルトへボウ（オランダ）。
楽曲はこれまた一部の評論筋から、
ベートーヴェンの最高傑作に数えられる『荘厳ミサ曲ニ長調』。
重々しく堅苦しい楽曲も後半ベネディクトゥス(Benedictus)の、
ヴァイオリン・ソロの美しい旋律は天国に一番近い調べ？
ただし、
ノンビブラート奏法が信条のアーノンクールの音楽表現。
甘美とは程遠い厳格なベネディクトゥス？
＊それはそれで聴いてみたい（笑）。

翌週（１６日深夜）には、
２０世紀最高の宗教音楽（反戦音楽）と讃えられる、
ベンジャミン・ブリテンの戦争交響曲。
英国：バーミンガム市交響楽団の演奏会。
指揮はアンドリス・ネルソンス。
英国生まれのブリテンのエスプリが期待できる。

日本では今一つ馴染が薄いものの、
３つの宗教音楽をお楽しみください。


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『ルツェルン音楽祭２０１２』
クラウディオ・アバド指揮ルツェルン音楽祭管弦楽団演奏会
~2012年9月10日（9日深夜）am0:30:00～2:13:00

＜曲　目＞
１：エグモントop84（ベートーベン）
２：レクイエムk.626（モーツァルト）

＜出　演＞
ブルーノ・ガンツ（語り・俳優／１曲目）
ユリアーネ・バンゼ（ソプラノ／１曲目）

＜出　演＞
アンナ・プロハスカ（ソプラノ／２曲目）
サラ・ミンガルド（アルト／２曲目）
マクシミリアン・シュミット（テノール／２曲目）
ルネ・パーペ（バス／２曲目）

＜合　唱＞
バイエルン放送合唱団
スウェーデン放送合唱団
＜管弦楽＞
ルツェルン音楽祭管弦楽団

＜指　揮＞
クラウディオ・アバド

収録：2012年8月10日
ルツェルン文化会議センター・コンサートホール（スイス）

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『荘厳ミサ曲』
アーノンクール指揮
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
~2012年9月10日（9日深夜）am2:14:00～3:46:30

＜曲　目＞
荘厳ミサ曲ニ長調op123（ベートーベン）

＜出　演＞
マーリス・ペーターゼン（ソプラノ）
エリーザベト・クールマン（アルト）
ウェルナー・ギューラ（テノール）
ジェラルド・フィンリー（バス）

＜合　唱＞
オランダ放送合唱団

＜管弦楽＞
ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団

＜指　揮＞
ニコラウス・アーノンクール

収録：2012年4月19日、20日
コンセルトヘボウ（アムステルダム）

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＊初演５０年
『コヴェントリー大聖堂：戦争レクイエム』
~2012年9月17日（16日深夜）午前0時～

＜曲　目＞
戦争レクイエム（ブリテン）

＜出　演＞
エリン・ウォール（ソプラノ）
マーク・パドモア（テノール）
ハンノ・ミュラー・ブラッハマン（バリトン）

＜合　唱＞
バーミンガム市交響合唱団＆青少年合唱団
＜管弦楽＞
バーミンガム市交響楽団

＜指　揮＞
アンドリス・ネルソンス

収録：2012年5月30日
コヴェントリー大聖堂