mimi-fuku通信

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第2回:WBC準決勝/対米国(歴史的勝利) ~2009年3月23日。

2009-03-23 22:54:00 | 芸能・スポーツ


 今日のお昼休みは日本全国が大騒ぎだったでしょうね。
 もし、会社の社食(社員食堂)にテレビが置いてあれば、
 一生忘れられないお昼休みになったのではないかと思います。

 テレビの電源を入れたら8回裏の攻撃。
 6対4と日本チーム僅差のリード。
 アメリカの攻撃が9回の表を残すだけと言っても、
 一人が塁に出て、一発出れば同点。
 破壊力のある大リーガー揃いのチームだけに油断できない状況。
 (現在はメジャー・リーガーの名称が一般的ですが今回は大リーガーで。)

 試合内容は、Yahoo!のスポーツナビが繊細。
 http://live.sports.yahoo.co.jp/sportsnavi/231_wbc.htm

 お昼休みに皆が興奮の坩堝(るつぼ)に陥っただろう、
 8回表の攻撃を記録するため詳細を転載させていただくと、

 ・米国はこの回から右腕・ハンラハンがマウンドへ上がる。

 6番:福留 
 1ストライク3ボールからの5球目、外角低めのストレートを見送って四球。

 7番:城島 
 無死一塁。1ストライク2ボールからの4球目、内角に食い込む球をサード前に転がす送りバント。

 8番:岩村 
 1死二塁。2ボールからの3球目を打ってセカンドゴロ。片岡は三塁へ進む。

 9番:川崎    
 2死三塁。1ボールからの2球目、ストレートを打ってショートゴロもジーターの悪送球で一塁セーフ。片岡が本塁へ生還!(1点目)

 ・ここで米国はシールズに投手交代。

 1番:イチロー 
 2死一塁。2球目に川崎が盗塁を決め、2死二塁。2ストライク1ボールからの5球目、カーブを打ってライト前へのタイムリーヒット!(2点目)

 2番:中島 
 2死一塁。1ストライク1ボールからの3球目を打って、右中間へのタイムリー二塁打! 一塁からイチローが長躯ホームイン!(3点目)

 3番:青木 
 2死二塁。1ボールからの2球目を打ってセカンドゴロ。

 
(日本が3点を奪って、リードを5点差に広げた。)

 この3点が決定的となってダルビッシュが9回表を打者4人1安打、
 ラストバッターは三振でピシャリ。
 見ていて一番胸のすくパターンで快勝。
 明日の決勝にコマを進めました。

 前回(第1回)のWBCでのキューバとの決勝は、
 私の記憶に残る野球史の中でもベスト3に入る名勝負でした。
 今回の大会は今の所、名勝負といえる試合はないですが、
 記憶に残る快心の勝ち方が多く、日本チームの強さが印象に残りました。
 
 今大会(第2回)の2次ラウンドでは、
 あの最強のキューバチームと2回戦って1点もやらずに連勝
 そして今日の準決勝では、
 第1回WBCの優勝監督の王貞治(前監督)が見守る中で、
 アメリカ・チームを相手に後半で突き放す底力を見せ圧勝
 あの北京オリンピックの敗退は何だったの?

 このブログの中の北京オりんピックの記事の中に、
 昨日、今日とお昼の放送で、
 「お昼休みに見たときには勝っているのに、
 (家に帰って)試合結果を聞くと負けている。」
 
と書いているけれど今日のお昼休みはドキドキすることなく、
 安心してみることができました。

 試合前の原監督が、
 「われわれの目指すところはアメリカ野球。
 ベースボールに追いつき追い越せということでやってきた。
 そのチームと戦えることを喜んでいる。」
(ディリー・スポーツ)
 試合後は、
 「歴史を刻むことができました。」(MSN産経ニュース)
 と語っています。

 『巨人の星』世代の人間としては、
 アメリカ大リーグは次元の違う相手。
 

 その頃に時折全米選抜チームがシーズン終了後に来日して、
 各地で交流戦を行いましたが、当時は18戦して1勝できればよし!
 の感覚だったように記憶しています。
 またアメリカ・チームの代表選手は試合をするために来るのではなく、
 日本に行きたい選手が
観光で来ただけとの噂も聞きました。
 そうした記憶のある世代にとって世界一を決める大きな大会で、
 大リーガー揃いのアメリカ・チームに勝つことは感慨が深いです。

 第1回の決勝でのキューバ・チームとの死闘と優勝。
 前回勝てなかったアメリカ・チームへの快勝。

 再び北京オリンピックの時の記事の中で、
 今回の敗北もWBCでの貯金(日本チームの強いイメージに対する)があるので、
 私自身は気にしていません。
 と書いていますが、
 今日のアメリカとの勝利で、
 私の中の貯金は限度額を超えました(笑)。

 明日の試合は、宿敵・韓国ですが、
 私にとって明日の一勝よりも今日の一勝が大きい。
 そう感じます。

 3年前WBC、イチロー選手の<30年発言>から3年。
 韓国は本当に強いチームに成長しています。
 北京での優勝や今回の決勝進出。
 大リーガーが1人しかいない韓国チームが、
 大リーグのスーパースター軍団:ベネズエラを寄せ付けなかった力量。

 これまでのイメージをくつがえすレベルの高さを証明したアジア野球。
 <よく鍛えられた守りと長打を狙わず確実な得点をとる緻密な攻め。>
 日本野球が培ったセオリーを手本にした韓国チームの鉄壁な守り。

 明日の試合、
 私は投手力の勝る日本チーム有利と見ていますが勝負は時の運。

 私の直感ですが、
 北京オリンピックで見せた韓国チームの切羽詰った緊張感が、
 今回の決勝戦では裏目にでるような気がします。
 逆に北京五輪では<打てない守れない>の
 違う意味での緊張感を持っていた日本チームは最高のイメージで、
 決勝戦に挑むことができ、リラックスできれば大量点の可能性が大。
 今大会の過去4戦だけを見れば日本チームの方が底力は上。
 そんな予想は楽観的?

 韓国チームのマウンドで太極旗を立てるシーンが物議を呼んでいますが、
 それに憤りをおぼえるよりも文化の違いと認識する方が懸命です。
 それよりも3月20日の対韓国戦での日本チームの笑顔に誇りを感じます。
 もし、日本チームが韓国チームと同じ行動をしていれば、
 嫌な思いをする日本人も多いと思います。
 しかし、
 日本チームの挑発のない勝利の歓喜を見ると、
 スポーツマン・シップの言葉を思い浮かべますし、
 いずれ韓国国民もその意味を理解するでしょう。

 日本人の意識の中には
 「和を持って尊し。」「敵に塩を贈る。」
 
のような独特の道徳観念があります。

 韓国チームが相手チームや相手国の気持ちを考えず、
 さらにマウンドに対する神聖な意識(相撲の土俵のような
 教育されていないだけで<紳士のスポーツとしての野球>
 の概念がないのでしょう。
 *元・読売巨人軍の選手だったジャイアント馬場さんの本で読んだのですが、
 『巨人軍は紳士たれ』の言葉をいつも肝に銘じたとの話が印象に残っています。

 また、礼節を重んじた日本の武道の精神は、
 勝負に勝つことだけを最大目標にはしていません。

 
勿論韓国チームの挑発的な行動の意味を
 韓国と日本との過去の不幸な歴史と被害国として勝利と国民へのメッセージ。
 韓国国家を襲う破滅的な経済危機と格差社会を超えた差別社会の実態。
 日本チームとは違った民族の連帯感やプレッシャーを背負っているのでしょう。
 *仮に明日の決勝で日本チームが負けたとしても国民は良くやったとチームの健闘を讃えるでしょうが、韓国が敗れた場合にそれだけの優しい気持ちが国民に芽生えているか?と同時に力道山の時代の日本国民は外国人選手に対して冷静な目で勝負を見ることができたか?そんなことを考えてみることも必要でしょう。

 つまり、
 国際協調が必要とされる先進諸国の発達した共通認識と市民意識の中で、
 排他的な韓国チームの行動がいずれ韓国国内でも賛否が起こり、
 命令と服従とは違う他者への配慮を国民が意識するようになれば、
 韓国は日本にとっての本当のライバル関係を持つことができると感じます。
 また、
 日本チームも明日の決勝戦で優勝すれば、
 マウンドに国旗を立てて見返してやれば良いのに、
 と思う気持ちを持つことも悪いことだと断言はできません。
 スポーツを大衆娯楽として考える分には、それは必要なことなのです。
 そのバランス(勝負と娯楽)を見る側と演じる側が了解できる関係。
 そうなれば日韓戦を本当の宿命の対決と見てセパ交流戦のように、
 ペナント・レース中に日韓交流戦をするのも面白いかも知れません。

 現在の時刻、
 TBS特番で今日の試合を放送されていたのですが、
 今回はTBSが当たりクジを引きました。
 野球の視聴率が悪いと言われ続けていますが、
 決して野球が嫌いになったわけではなく、
 個人の持ち時間(余暇時間)と放送の選択肢が増えただけ。
 サッカーでも野球でも国対抗のビッグ・ゲームは話題になりますし、
 人がテレビを見る理由は、自分の楽しみだけでなく、
 人と人との共通認識(話題)を求めるからでしょう。
 <生放送:平均視聴率>
 *20日(金曜日・祝日)の第2ラウンド順位決定戦「日本vs韓国」:40.1%。
 *23日(月曜日・平日)のWBC準決勝「日本vs米国」:28・7%。
   瞬間最高視聴率は、ダルビッシュ選手の最後の1球で39・0%。
 *24日(火曜日・平日)のWBC決勝、「日本vs韓国」の平均視聴率:
36・4%。
   瞬間最高視聴率は9回裏、ダルビッシュが同点打を浴びた45・6%。
  ~以上は、TBSが放送した関東地区での視聴率です。

 <録画:夜9時~11時・視聴率>
 WBC緊急特別番組:決勝  「日本×韓国」(再放送)26・5%
 WBC緊急特別番組:準決勝「日本×米国」(再放送)18・3%

 たぶん今日のお昼休みは日本中の至る所で、
 大人数でのテレビ観賞が楽しいと感じたはずです。
 スポーツには共感できる真実があります。
 <願望と達成と歓喜と絶叫!>
 人が喜ぶ姿を見ることは誰にとっても嬉しいものです。
 TBSアナウンサーの林さん。
 ノド飴舐めて明日も頑張ってくださいね(笑)。

 明日も今日同様に平日決戦ですが日本のあちらこちらで、
 風邪をひいたり、親戚が急に亡くなったりの、
 釣バカならぬ野球のハマちゃんが全国で続出?

 明日は本当に理由があっても欠勤したら疑われるので要注意!
 ふ~。明日仕事休もうかな(笑)。


 <関連記事>
 *スポーツ・ナビ:WBC特集。
 http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/wbc/2009/index.html

 *第2回:WBC決勝/対韓国(世紀の一戦)~2009年3月24日。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20090324
 

 *星野ジャパン、~2008年8月23日の記録。
 http://blog.goo.ne.jp/mimifuku_act08/d/20080823

 

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