26年式のQPG-PK39コンドル…

このコンドル…
以前、エンジン不調で燃料系を修理した車で…
その後エンジンの調子は良く、アイドリングが不安定になったり、始動不能になる事も無くなり絶好調らしいです。
ヨカッタヨカッタ…
ところが今回は最近、水が減る…⁉︎との事で入庫しました。
この運転手さんは自分の乗る車をとても大事にしてる方で、日頃から目視での点検を行なっており今回の異常に気付いたようです。
その症状がラジエーターとリザーバータンクの冷却水が日に日に減る…というもの。
更に水温も上がり気味になるようです。
ただ、下廻りを覗いても冷却水が漏れたような跡はない…と。
実際に依頼があったのは先月だったんですが、その時は冷却系統のプレッシャーテストを行なっても圧力は下がらず外部に漏れる事も無く、またヘッドガスケットやコンプレッサーヘッドを疑い吹き返しを点検するも吹き返しも無し。
他にも疑わしい箇所を考えてたんですが、イマイチ原因ははっきりせず…
その後の運行もあったのでとりあえず冷却水を補充してもう少し様子を見てもらう事に…
で、6月に入り運転手さんから、『やっぱり減る…それとエアドライヤーのドレンから微量ではあるがクーラントらしきモノが出てきた…』と。
おぉ…それは有力情報…笑
早速、車を預かり調べると…
ドライヤーのドレン付近は確かに少し湿っており…
匂いを嗅ぐとクーラント臭が…
どうやらコンプレッサーヘッドから内部リークした冷却水がドライヤーに流れてしまっているようです。
という事で早速部品を手配して修理する事に…
交換するのはコンプレッサーヘッドにドライヤーはO/H、それと少々お疲れ気味のラジエーターホース。



まずはコンプレッサーヘッドから…
接続されたホースやパイプを切り離し…

ヘッドを取り外し…

オイルが上がってきてる様子はありませんね…
新品のコンプレッサーヘッドに…

ヘッドボルトも新品に交換します。

取り付けてコンプレッサーは完成。


お次はドライヤー…

取り外し…

分解すると中にはコンプレッサーから流れてきたクーラントが溜まってます…


各部を洗浄と点検…


こちらは古い乾燥剤…
あまり汚れてはいません…

交換。



組み付け…



ドライヤーも完成です…

交換した部品…

車両に取り付けて…

後はラジエーターホースを交換して冷却水を注入

データで水温を確認しながら暖機&エア抜きです。


サーモスタットも問題無し…

念入りにエア抜きを行い、ラジエーターキャップも新品に交換…


DPFの堆積モニターも溜まってたので、ついでに再生。




特に問題なく無事終了…

試運転をしっかり行いその日は終了…
翌日の完全冷間時に冷却水の量の確認と補充をして…



全ての作業が完了です。
ただ、今回気になった事…
コンプレッサーヘッドから内部リークしてもラジエーター側にエアが吹き返さなかったのは冷却経路の問題でしょうか…
しかも逆に、ドライヤー側に冷却水が流れるという…
通常コンプレッサー側の方が圧倒的に圧力が高いですからね…
また吹き返しがない時点でヘッドガスケットとコンプレッサーヘッドは選択肢から除外してましたが…
原因はコンプレッサーヘッドでした。
運転手さんの有力な情報で判明しましたが…
少々腑に落ちない原因でしたね…

このコンドル…
以前、エンジン不調で燃料系を修理した車で…
その後エンジンの調子は良く、アイドリングが不安定になったり、始動不能になる事も無くなり絶好調らしいです。
ヨカッタヨカッタ…
ところが今回は最近、水が減る…⁉︎との事で入庫しました。
この運転手さんは自分の乗る車をとても大事にしてる方で、日頃から目視での点検を行なっており今回の異常に気付いたようです。
その症状がラジエーターとリザーバータンクの冷却水が日に日に減る…というもの。
更に水温も上がり気味になるようです。
ただ、下廻りを覗いても冷却水が漏れたような跡はない…と。
実際に依頼があったのは先月だったんですが、その時は冷却系統のプレッシャーテストを行なっても圧力は下がらず外部に漏れる事も無く、またヘッドガスケットやコンプレッサーヘッドを疑い吹き返しを点検するも吹き返しも無し。
他にも疑わしい箇所を考えてたんですが、イマイチ原因ははっきりせず…
その後の運行もあったのでとりあえず冷却水を補充してもう少し様子を見てもらう事に…
で、6月に入り運転手さんから、『やっぱり減る…それとエアドライヤーのドレンから微量ではあるがクーラントらしきモノが出てきた…』と。
おぉ…それは有力情報…笑
早速、車を預かり調べると…
ドライヤーのドレン付近は確かに少し湿っており…
匂いを嗅ぐとクーラント臭が…
どうやらコンプレッサーヘッドから内部リークした冷却水がドライヤーに流れてしまっているようです。
という事で早速部品を手配して修理する事に…
交換するのはコンプレッサーヘッドにドライヤーはO/H、それと少々お疲れ気味のラジエーターホース。



まずはコンプレッサーヘッドから…
接続されたホースやパイプを切り離し…

ヘッドを取り外し…

オイルが上がってきてる様子はありませんね…
新品のコンプレッサーヘッドに…

ヘッドボルトも新品に交換します。

取り付けてコンプレッサーは完成。


お次はドライヤー…

取り外し…

分解すると中にはコンプレッサーから流れてきたクーラントが溜まってます…


各部を洗浄と点検…


こちらは古い乾燥剤…
あまり汚れてはいません…

交換。



組み付け…



ドライヤーも完成です…

交換した部品…

車両に取り付けて…

後はラジエーターホースを交換して冷却水を注入

データで水温を確認しながら暖機&エア抜きです。


サーモスタットも問題無し…

念入りにエア抜きを行い、ラジエーターキャップも新品に交換…


DPFの堆積モニターも溜まってたので、ついでに再生。




特に問題なく無事終了…

試運転をしっかり行いその日は終了…
翌日の完全冷間時に冷却水の量の確認と補充をして…



全ての作業が完了です。
ただ、今回気になった事…
コンプレッサーヘッドから内部リークしてもラジエーター側にエアが吹き返さなかったのは冷却経路の問題でしょうか…
しかも逆に、ドライヤー側に冷却水が流れるという…
通常コンプレッサー側の方が圧倒的に圧力が高いですからね…
また吹き返しがない時点でヘッドガスケットとコンプレッサーヘッドは選択肢から除外してましたが…
原因はコンプレッサーヘッドでした。
運転手さんの有力な情報で判明しましたが…
少々腑に落ちない原因でしたね…