読書の時間は大切だ
仕事から帰宅
夕餉の支度を終えてからの時間は
貴重な読書タイムだ
それまでも西村京太郎の推理小説を好んで読んでいたけど、
昨年の9月あたりから、再び興味を持ち始め、
今年に入ってからは、
“年間50冊読破”
を元旦の計に盛り込んで、没頭してきた
最初は周りの音が気になった時期もあったが、
床屋のテレビの音も、喫茶店で隣のオッサンが
大声で話そうとも、
店内を流れるBGMと一緒に、気にならない
しかし、家の居間では少し違う
テレビが流れていると、ニュース画面に
目が入ってしまう
1人になって読書に専念できる場所は・・・・
自分の部屋以外にない
快適な空間を独り占めして、昨日から読み始めた
“サウスバウンド”上巻の栞を挟んだページを開く
なんと貴重な時間か!至福のひとときだ
読み進めていくうちに、
子ども部屋のことが気になった
小説の中に、そんな件が出てきたんだろう
そういえば、僕が最初に自分の
“空間”
を手に入れたのは、いつ頃だったか?
記憶があるのは、タンスで仕切られた小さな空間
親子4人で一緒に寝ていた部屋を
“子ども部屋”と称して区切ってくれた
部屋がそこに出現したわけでもなく、
扉もなければ、プライバシーもない
寝るときだけの部屋なのだから、
プライバシーもあるはずもなく、
記憶が正しければ、まだ小学生でもなかったかも
知れない
しかし嬉しかったのは、いまだに覚えている
自分だけの空間を与えられた
まったくの見当違いだとしても
どこかで“オトナ”として扱ってもらったように感じたのかも
知れない
オヤジたちも、僕が喜んで、さぞ安心しただろう
妹が生まれたのは、そんな頃だったと思う