おかげさまで生きてます

日々の暮らしのなかで

重いペダル

2010年03月31日 | 日記・エッセイ・コラム
ケーブルテレビで地元中学校の卒業式を見た
 
見てみたいシーンがあったから
それは、送辞でもなく答辞でもない
保護者からの、卒業生へ贈る言葉
 
(いまでも、同じような式だろうか・・・)
 
チャンネルをあわしたときに
卒業式のシーンが流れてきて、ふと
あのシーンが蘇ってきた
 
記憶が確かなら
朝早く部活に向う子どもの後ろ姿を見送ることしか
出来なかった!と言う、親の心情を
涙ながらに言っていたように思う
それは、当時、僕の心にも響いた
 
小学校時代とはガラッと変わった生活
部活の朝連に向うため
ため息とともに、ペダルを漕いだ
行きたくない気持ちと、遅れれば怒られる
重い気持ちで、必死にペダルを漕いでいた
 
その心情を、涙ながらに聞いたとき
思わず泣きそうになった
 
今なら
 
何の躊躇もなく、涙を流すだろう
そういう年頃になった
ただ、まだまだ青かった当時
涙を流すなどと言うことは、まったく持って恥であって
 
(卒業式でなかなぁいぃぃとぉ!)
 
冷たい人と言われるのが、青春のプライドだった
 
証書が一人ひとりに授与されるシーンが続く
 
(全員写すの?)
 
と思ったが、この番組のハイライトはそこで
流す意義はそこにある
パソコンをチェックしながら
横目で、卒業生を眺める
 
(オレのときも、一人ひとりもらったのか?)
 
卒業式の記憶なんて、遠い昔に風化している
式の最後には“~遥か~”を合唱
今風ながら、涙を流しながら唄っている姿に
少しウルッときた
 
たまには、こんな番組もいい
 
 
 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする