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あえて

2006年10月18日 | 日記・エッセイ・コラム
先日、恒例となりつつある行事へと参加してきた。

どろんこドッジボール。
このブログで選手に選ばれた事については報告したが、
プレイに関してはまだだった。

秋だとは思えない日差しが差し込む田んぼ。
泥の中に足をつければ、温かい。

田植えなんてしたことがない僕としては、
泥は気持ちいいと思うのだが、予想以上に石が散乱している。

「裸足では入らないでください」

主催者から注意事項として徹底されているが、
あの田んぼに素足で入れるのは、年配者だけではないだろうか?

地下足袋を持っていない僕としては、

“靴下2枚重ね履き”

で乗り切る。
これもこれで、主催者から小言を頂く。

「ぜったいに田んぼの中に靴下を忘れない事!」

そりゃそうだろう。
田んぼは借り物。靴下は肥料にはならない。

1チーム6名。
外野プレーヤーは、内野プレーヤーがアウトになるごとに
内野へとはいる。
内野プレーヤーは、当たられて外野に出ると戻れない。
最後迄内野プレーヤーが残っている方が勝ち。

3セット、2セット先取で勝敗が決まる。

「わかった、わかった、早よやろ!」

日差しは心地いいものの、風はまさに秋の風。
日陰にいると、絶えられない寒さだった。

メンバー構成は自由。
女性だけのチームもあれば、混合チーム。
もちろん、男性だけの威勢のいい奴等もいる。

ここでちっと問題発生。
どうしても“女性に当てる”事を躊躇うのである。

“優しい男性がタイプ”

日頃こう言われ続けている日本男児は、女性を攻撃する事を躊躇うのである。

結果どうなるのか?

相手チームの最後のひとりは、その“女性”となるわけだ。

女性だからと言って、軽くあてるのは返って失礼だと感じる。
かと言って、ぶっとばすほどの勢いで当てるのもいかがなものか?

そう思っている内に、パス交換会が始まる。

「だれが当てるのか?」

誰もがそう思いながら、無言のキャッチボールを始める。
疲れはじめる女性。

(こんな事ではいけない!)

意を決して、涙ながらにその女性目掛けてアタックぅ!

「ピィー、試合終了ぉ!」

ホイッスルと同時に、チームメイトが声を掛けてくれる。


「あんたは、鬼やぁ!」


この日、僕は合計三回相手チームの選手にボールを当てたが、
その内2回がこの女性だった。


う~ん、確かに鬼なのかも知れない。
 


コメント
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