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日々の暮らしのなかで

クソガキ

2006年10月03日 | 日記・エッセイ・コラム
急に思い立ち、ふらっと立ち寄った靴屋。

最近、靴を買ってない事が頭を過る。靴だけじゃない。
服も長い間買ってない。

急に付き合いが派手になった。
自分の為に使うはずの金は、付き合いの名のもと、
バンバン財布から飛び出す。

財布の中に金がある間に、自分の為に使いたい。
そして、思い立ったのが靴を買う事だった。

夏場は、サンダルを履いている。
靴下を履かない
 
“純一派”
 
の僕としては、靴よりもサンダル。
なにより涼しいのが気に入っているが、暴漢に襲われた時に
走れない欠点も同時にかかえているサンダル。

そろそろ涼しくなって来たので、靴のシーズン到来に備え、
久し振りに靴を買いたくなった。

靴の専門店。と言うよりは“靴のディスカウントショップ”だろうか。
ブランド品の靴から、バッタモンまで品揃えは豊富。
ナイキやアディダスといったモノも、結構安価で売っている。

予算は5,000円

一張羅を着る時の“オキニ”靴は何足か持っているが、
いわゆる“普段靴”は少ない。

そして普段靴に出せる金額は、せいぜいこれぐらいのモノだ。

しかしそこは流石の“ディスカウントショップ”だ。
そこそこのモノが5,000円以下である。いいなぁと思うモノは、ちょっと高いけど。

靴を買う事から遠ざかっていたのは、金の他にもう一つ理由がある。
それは、あの“店内の雰囲気”である。

子連れの若夫婦。

苦手だ。

旦那は圧倒的に短髪が多い。ダボダボのジャージに身を包み、
光りモノが首に手首に光っている。
奥さんは奥さんで、茶髪率86.5パーセントの確率を保っている。
スリムなジーンズ姿がトレードマークだ。

そして数人のガキ。

少子化と言うが、若夫婦は平均的に2人以上の子供を連れている。

偉い!

が!しかし!!

このクソガキたちは、茶髪率を上回る94.8パーセントの確率で
店内を走り廻るのである。

(何がそんなに嬉しいのか?)

無邪気さを通り越したヤツは、僕の足を使ってまで“かくれんぼ”に興じる。

 
「こらぁ! 走りまわるなぁ!」

 
叱るのは決まって茶髪若妻。

迫力がある。

旦那は自分の靴を真剣に選んでいる。
選び終えると、おもむろに若妻に近づき、子供の靴を二人で選ぶ。

最後まで観察していると、若妻は買わない事が多いような気がする。
若妻は“ディスカウント”の靴は履かないのか?
 
日曜の午後、そんな家族連れを見送った後、懐かしい言葉が甦る。
 
 
“親にとっては宝でも 他人にとっては タダのガキ”
 
 
無邪気に走り廻るガキが、どうも苦手だ。

結局、靴を買わずに店を後にした。
 






コメント
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