先日、娘といきなり思い立ってディズニーシーに行った。
園内で、ふと迷子のお知らせの放送に耳が止まる。唐突に私は娘に聞いてみたくなって、尋ねた。
「小さいころ、こんなふうに親とお出かけしているときに、迷子になってそのまま置き去りにされたらどうしよう?って考えたこと、ある?」
娘は即座に「何それ?ナイに決まってるじゃん♪」と笑って返した。
これを聞いて私は、自分の子供時代を思い返して感慨に耽ってしまった…
なぜなら私の子供時代には、いつも「見捨てられ不安」のようなものがあったから。
どこかに出かけても、なるべく親の姿が視界に入っているように気をつけていたし、
もしも迷子になったとしても、自分の親は迎えに来てくれないだろうと、なんとなく思っていた。
まだろくに字も学んでいないころから、自分の家と親戚の家の電話番号と住所を一生懸命暗記して、迷った時のために備えていた。
私が親に育ててもらえているのは、「いい子だから」にすぎないと思い込んでいた。
だから例えば、自分があと三ヶ月の命だと知ったら、育てるのは無駄だから親は自分を捨てるだろう、という変な確信があった。
そんな私も紆余曲折を経て大人になり、親との確執も乗り越えて、そんな「見捨てられ不安」は克服した…と思っていたのだけれど。
まだ時々、その不安に行動や思考を支配されている自分を感じてしまって、とまどってしまう。
しばらくは自分を心地よくしてくれる人やモノとだけ付き合おう。それが第一歩だ。
実際置いてかれたこともあるけど、「お前はほっといても腹が減ったら帰ってくる」ってなもんで、幼稚園児だった自分の帰りが遅くても探しに来るなんてことはなかったですねぇ(゜゜)トオイメ