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日々思うこと

日常と、
日常につながるもの。

op.50 手術までの日々

2020-11-05 | 闘病記に名を借りた自分語り

いつもと同じようで
同じではない毎日です。

相変わらず読書には没頭していますが、読む本を厳選しています。
たとえば難病ものや愛する人と死別するような話は、やはり読めません。

ガンになる前だったら、
こういう物語を読んで普通に感動し涙していたのか...
今となっては想像もできません。
この半年あまりに起きてしまった、自分の心の不可逆的ステータス変化に、今更ながら戸惑うばかりです。

「死亡フラグ」という言葉をご存じでしょうか?
詳しくはリンク先に譲りますが、
数年前にこれを知ったときは子供たちと大ウケしていました🎵
「確かに、これ言った人たいてい後で死ぬよねww😆」などと...
しかし、これも
死がどこか他人事だったからこそ何も思わず笑えたのだろうな、という気がしています。
今は、とてもではないですが笑えません。(笑)←と言いつつ笑をつけてますが😂

たとえば、
ずっと足を運んでいなかった場所を久しぶりに訪れる、とか
なぜか普段は作らないようなご馳走を作る、とか
長年弾いていなかった曲を突然弾きたくなる、とか...
そのどれもが、今の(手術とそれに続くガン判定を控えた)私には、死亡フラグのように映るので困ります。😂
そのたびに、頭をブンブンッo(><;)(;><)oと振ってそんな考えは振り払おうとするのですが、完全に忘れ去ることはできません。

いつかこんな日々も、「あんなこともあったね~」などと笑えるときが来るのか...

https://news.yahoo.co.jp/articles/4b3fce69507078512a56a1d2a34e9fb21f093e5d


op.49 バグる

2020-11-02 | 闘病記に名を借りた自分語り

抗がん剤投与中は
吐き気や脱毛といったよく知られている副作用の他、様々な症状に悩まされました。
(厳密には少しですが今もあります。)

たとえば指先の荒れ。
これまでにも時々肌荒れはあったのですが、それとは違う感じなのです。
剥けた皮膚がいつまでも中途半端にくっついていて、「治った」という状態にならない、とか
爪と(指先の)肉の境が曖昧になっている感じで、爪切りのときなど気をつけないと痛い目にあう、とか...

顔の皮膚などに突然、
穴があいたように直径3mmくらいの炎症がいくつもできることもありました。
その他、脚に痒みが出たりもしましたが、
以前もたまにあったことだし肌荒れのひどいものだろうくらいに思っていました。
強い薬で胃腸も弱ってるだろうし、あり得ることかなと思って、余程ひどくならない限りは許容することにしています。
(今のところ耐えられる範囲です。)

その他、下痢などもありましたが
それらを考え合わせた抗がん剤の印象としては
「細胞のターンオーバーがバグる」
という表現が一番ピッタリきます。
(どうでもいいですが「バグる」という言葉ってすごいですよね。他に良い表現を思いつかない笑)

私を構成する細胞の一つ一つが、
自分の「死に時」を分からなくなっている。
あるいは、
生きているのか死んでいるのかすら分からなくなっている。
そんな感じです。

そもそも
「生きている」と「死んでいる」の境界は、明確に画することができるものなのか。
「死んでいる」と認識する、とはどういうことなのか。
様々な哲学的問いが浮かびます。


op.48 女性の外見を褒めるのにパーツの論評は必要ない

2020-10-30 | 闘病記に名を借りた自分語り

だんだんタイトルが長くなってるな(笑)

なぜ、女性の多くは年をとると
化粧が濃くなるんだろう?
「おばちゃんカット」(髪型)にするんだろう?
(ブラジャーなどで)胸の形を整えようとしなくなるんだろう?

おしゃれに関心を持ち始めた思春期頃から、
ずっと疑問に思っていたのですが、

ガンと闘うようになった今、
それらの疑問が一気に氷解しました。

厚化粧がいくら嫌いでも
眉毛もまつ毛も乏しくなると、見苦しくないギリギリの化粧でも濃く見えてしまう!😭

髪は、思うように生えないし伸びない!😭

窮屈な思いをしながら胸を整えるのは難しい...😭

裏には様々な事情があったのですね。
遅まきながら女性の哀しさを知りました。
「私は絶対そうなりたくない」と冷めた目線でいた、かつての自分を恥じています。

女性の容姿について言及したいときは
一言、「綺麗ですね」のように、「ざっくり」「誉め言葉だけ」が嬉しく有難いです。😌💦

「なんか化粧濃くなってない?」
とか
「髪切ったの?長いの似合ってたのに~」
とか
(「胸垂れてきた?」とか...こんなこと言うヤツはいないと思いますが🤣)
パーツについての論評は避けてくださいね。

女性の容姿の背景には、深い事情がある(こともある)のです。


op.47 幸せだった頃、そしてこれからの幸せ

2020-10-25 | 闘病記に名を借りた自分語り

このブログを始めた当初は、私はビール一辺倒でして
読んでいただければお分かりの通り、
何かと言えば飲んでましてん😆🍺

そして
合唱にハマりだした2008年頃、ブログが休止状態になったあたり(笑)から、急にワインが大好きになりましてん😆🍷
一人で飲むのも好き、イベントでみんなと飲むのも好き。
幾度も至福の時を味わうことができたわけですが...

ガンが判明して以来、アルコールをほとんど口にしなくなりました。
アルコールやタバコが健康に良くないのは周知のことだし、気持ち的にも楽しめる気がしないので...
幸い、飲まないと手が震えるとかそういうこともなく(笑)
飲まないなら飲まないでそれなりに、低値安定的平和な日々を過ごしています。

フェイスブックなどで友人たちが飲んでいる様子を見ても、特に苦痛に思ったことはないのですが、
過去の自分が楽しそうに飲んでいる様子が目に入ると、「飲める」というのがいかに幸せなことだったかを思い、(過去の自分が)うらやましくて悲しくなります。

何より、
私は「飲んでいるときの自分自身」を、結構気に入っていたんですよね(/_;)

私は、知らず知らずのうちにいつも
「人に気を遣わせすぎないように」と気をつけているところがあるのです。(「気を遣っている」とは違います😅分かってもらえるかな~この違い笑)
それが、アルコールが入るとそんな気持ちが吹き飛んで、人が自分に気を遣っているかとかいないとか、そんなことに気が回らなくなってしまうので、とても楽に楽しめるんですね。(いいのかそれで笑)😆

これからは、アルコールの助けを借りなくても、いろいろな楽しさを見つけられればいいなと思っています。
幸い私のまわりには、飲めなくても(飲まなくても)気さくで魅力的な人がたくさんいますので、彼ら・彼女らをお手本に、新たな幸せを開拓したいと思っています。😉


op.46 「よく、がんばりましたね」

2020-10-20 | 闘病記に名を借りた自分語り

お医者様の的確な診断で治療は順調に進み、来月にも手術に入れそうです。
おかげさまで、と頭を下げた私に、
先生が「よくがんばりましたね。😊」と
思いがけない言葉をくださいました。

私にとっては、「頑張る」というのは
「人のために」
「動く」
ことであって、
「自分のために」
(治療のしんどさに)「耐える」
ことを「頑張り」にカウントすることは考えていませんでした。

でも、それを人から認めてもらうのが、こんなに嬉しいものだとは...❤️

自分のためであれ、他人のためであれ、
頑張ることはすべて尊いのですね。
これからはより意識して
「よくがんばっているね」とか
「よくがんばりましたね」と声をかけたいと思いました。🥰

※追記
もちろん「頑張らない」ことも劣らず大切だと思っています🎵


op.45 何事も経験

2020-10-13 | 闘病記に名を借りた自分語り

今日MRI検査を受けてきました。手術前の最終確認?です。

4月、ガンが疑われて最初に受けたMRI検査では、とにかく苦しかった覚えしかありませんでした。

うつぶせ状態で一時間近くも、ピクリとも動いてはいけないのがとにかく苦痛で...

途中、息が満足に吸えないような気がして苦しくなったり、首や肩に変に力が入ってしびれるような感覚があったり...

またそれを経験しなくてはならないのかと思うと気が重いばかりでした。😔

...が、

なぜか今回はほとんど苦痛を感じることなく、余裕で終えることができました。👍️

うるさい音もなんのその、時間もずいぶん早く感じました🎵

一回やったことがある、というだけでこんなに違うものなのでしょうか。自分でも驚いています。(笑)

やはり何事も経験ですね。

一方で、

初めての検査ではかなり苦痛を感じた、ということも大切な経験になったと思っています。

ガンが疑われるというのはそれだけで不安なもの、そんなときに受ける初めての検査となればナーバスにもなるでしょう。

同じ体験をした人や、これから体験する人に、心から共感して励ますことができそうです。

いろいろな意味で、経験を積むというのは宝物を一つもらったようなものだな、ということを思っています。😊


op.44 面変わり?

2020-10-11 | 闘病記に名を借りた自分語り

今日、とあるイベントに参加して友人たちと顔を合わせることができたのですが...

複数の友人から

「雰囲気変わってて誰かと思った(笑)」のようなことを言われ、少々動揺しています。(笑)

もちろん、悪気なく...というか、どちらかと言えば良い意味合いで言われたと思う😆(思いたい😅)んですが...

実は、ここに来て眉毛&まつ毛が壊滅状態に陥っていまして😂

悩みながらメイクを研究し始めた矢先だったので、余計気になってしまったというのもあります。

特別目を引く美女になりたいわけではなく

いつも通りの自分でいるために(いつも通りに見てもらうために)

こんなに努力が必要になるとは思ってもいませんでした。

逆に言えば、

そんなことを思い悩む必要がなかったというのは

それだけで幸せなことだったんだな...なんてことを思います。


op.43 お金の使い方が分からない(笑)

2020-10-10 | 闘病記に名を借りた自分語り
op.33で
「休む」ことが意外に難しいと書きましたが、
最近は「お金の使い方」について考えてしまうことが増えました。(笑)

といっても、(笑)をつけているように
今は体調が良いこともあって
自分で自分をネタにする余裕がありますが。

そろそろ老後の資金などについて考えるようになった矢先のガン判明。
こんなときに、先々の医療費への不安が全くない、と言える人はいないでしょう。
節約に走りたくなる気持ちは、分かっていただけるのではないかと思います。
一方で、
残された限りある時間で
何ができるのか、について
嫌でも考えるようになりました。
いくらお金があっても、死んでしまっては意味がありません。
言ってしまえば相反する二つの悩み...

以前から、
「死ぬときには誰でも、大なり小なり悔いが残るもの」
などと、分かったようなことを思っていた私ですが、
いざ自分の死の形が具体性を帯びてくると
出来るだけ悔いが残らないようにしたい、とジタバタしてしまいます。

先のことを考えて
お金を貯める?
お金を使う?
結局、どっちつかずで中途半端な散財をしてしまう...ということにだけはならないように、気をつけなければ...(笑)

op.42 地味な副作用その後

2020-10-05 | 闘病記に名を借りた自分語り
第2クールに入ってから
相変わらず地味な不調が続いています。
抗がん剤投与から3~5日目が一番ひどい(下痢)のですが、その程度はまちまち。
その他の日も、決して調子が良いとは言えない。でも基本は元気。

ただ、ちょっとしたお出かけでもなかなか気疲れします。
まず、
非常事態💦が起きたときトイレにすぐ駆け込めるか?
個室の数は充分か?(トイレを占拠してしまう心配をしなくても大丈夫か)
同行者に非常事態のことを気兼ねせず伝えられるか?
等々、心配が多々...
ちょっとしたイベントや外食も、なかなか場所を選びます。😂

こういう説明しにくい体調のときには、家族の存在が本当に有難いです。
それにしても、何も心配することなく遊びに行けていた過去の自分は、なんて幸せだったんだろう...
つくづく思うこの頃です。

実は、
上記の事情とガンの現況を考え合わせて先生と相談した結果、治療スケジュールが変更になりそうです。
(抗がん剤を切り上げ、早めに手術に踏み切る)
何にせよ目の前のことを一つずつこなしていきたいと思います。

op.41 ここ数日の気分の変化②

2020-10-02 | 闘病記に名を借りた自分語り
①からの続き

結論...それでも人は死ぬ

闘病ブログには、ありとあらゆる人が記録を残していました。

現代医学を信じる人、
医療不信から代替療法にすがる人、
恨み言ばかりの人、
感謝にあふれた人、
諦めの境地に達した人...

ありとあらゆるタイプの人が、
仲良く(?)同じ結末を迎えていました。

まあ、言ってしまえば至極当たり前の結論なのですが
私にとっては大きな転換点となりました。

治りたい、生きたいという気持ちが強まると
「生きる」以外の結末は絶望でしかなくなる。
けれども、
最初から結末を「死ぬ」に置いておけば
どんな治療法を選択したとしても後悔する必要はないだろう、ということです。
(実際にはそう簡単に割り切れるものではないとも思いますが。)

「死ぬまで、どんなふうに生きようか?」
それだけに向き合いたいと思います。

※ 救いを求めるために「闘病」ジャンルの記事を読みすぎることは、必ずしもおすすめしません。(笑)
(アクセス上位のブログは亡くなっている方のものである場合が多いです。)