抗がん剤投与中は
吐き気や脱毛といったよく知られている副作用の他、様々な症状に悩まされました。
(厳密には少しですが今もあります。)
たとえば指先の荒れ。
これまでにも時々肌荒れはあったのですが、それとは違う感じなのです。
剥けた皮膚がいつまでも中途半端にくっついていて、「治った」という状態にならない、とか
爪と(指先の)肉の境が曖昧になっている感じで、爪切りのときなど気をつけないと痛い目にあう、とか...
顔の皮膚などに突然、
穴があいたように直径3mmくらいの炎症がいくつもできることもありました。
その他、脚に痒みが出たりもしましたが、
以前もたまにあったことだし肌荒れのひどいものだろうくらいに思っていました。
強い薬で胃腸も弱ってるだろうし、あり得ることかなと思って、余程ひどくならない限りは許容することにしています。
(今のところ耐えられる範囲です。)
その他、下痢などもありましたが
それらを考え合わせた抗がん剤の印象としては
「細胞のターンオーバーがバグる」
という表現が一番ピッタリきます。
(どうでもいいですが「バグる」という言葉ってすごいですよね。他に良い表現を思いつかない笑)
私を構成する細胞の一つ一つが、
自分の「死に時」を分からなくなっている。
あるいは、
生きているのか死んでいるのかすら分からなくなっている。
そんな感じです。
そもそも
「生きている」と「死んでいる」の境界は、明確に画することができるものなのか。
「死んでいる」と認識する、とはどういうことなのか。
様々な哲学的問いが浮かびます。
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