Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

花ひらく

2013年03月15日 07時45分19秒 | 日記


真冬の寒い日は
春の花ひらくこの時期が
とても待ち遠しかった。

春は確かに来るから大丈夫、と
このあたたかな日差しや花の色を
イメージしながら過ごした。

今年は寒かった…


2年前にいただいた木瓜は
今年、一番たくさん花をつけた。
大きさも、いつもより大きいみたい。

これは上海に行った恩師が残していったもの。

花が終わったら
土を新しくしてあげよう





人人展の最中に
縁のあった作家の訃報が届き驚く。

まだ若い

生前
展覧会に来て下さった時に
(思い返してみれば)
ひっかかる言葉がいくつかあった。

その人は箔を使う。
大抵は箔が焼けるのを防ぐために処理を施すのだが
その人はそれをしない。
時間とともに箔が変化する、
それで良いというのだ。

「どんなものでも時間とともに変化していくのが自然なのに
どうして皆、変化させないようにするのか、私にはわからない」

普段柔和なその人が
少し怒ったような強い口調で言ったので
内心驚いた。

その人が残した作品は
今も変化し続けているのだろう。
生きるとは、つまりそういうことのように思われた。


亀井三千代「邂逅」2013



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