Michiyo Kamei "Shape of life"いのちのかたち  

画家 亀井三千代 記
「身体曼荼羅」春画と解剖図
michiyokamei diary

別れ

2010年09月23日 15時43分12秒 | 日記


おじぎそうの受粉に成功。
別の固体の花同士をこすりつけるのだそうだ。言われたままにやってみた。
その瞬間、黄色い花粉が煙のように舞い上がる。
魔法のような受粉の瞬間。
写真はそうしてできた種。まめのような…変なかたち。いとおしいかたち。

それは次の世代だ。

わけあって、今月は別離のシーンに3度立ち会う。
3回目は、さすがにまいった。家に戻ってから不覚にも涙が出る。

寂しさは理性のものではない。別れの内容がどうであれ、例えそれが悲しいことであれ、喜ぶべきことであれ、寂しさは人の心を容赦しない。
冷静であっても、混乱していても寂しさはやってくる。
誰かと一緒にいても一人きりでもそれは同じことだ。
寂しさとは何なのか。一体どこからやってくるんだろう。私はこの感情をいつどこで覚えたのか。

それでも、とにかく毎日を生きる。生きている間は。
絵も描く。描かなくては。
おそらく、とても近い将来に私は父と離別する。またもうひとつ寂しさの種が私の中に生まれるのかもしれない。
それは次の世代、未来への開花につながる種なのだろうか。



最新の画像もっと見る