箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

PBLの学習

2020年01月26日 09時08分00秒 | 教育・子育てあれこれ





いま大学では、「課題解決型学習」(PBL)を行うことが増えています。

PBLとは、Problem Based Learningであり、企業の課題解決に学生が取り組むのものです。

飛行機内での「耳の痛みを和らげるためには」というテーマで、関西大学の学生が顧客満足度を高めるために、ティッシュを活用する方策を考え、スカイマークの役員・社長の前でプレゼンしました。

その日の社長の「実現させよう」の一言で、実証実験することが決まりました。

そして、スカイマークの制服を関大生6名が着て、搭乗客にポケットティッシュを配りました。

そのポケットティッシュには、ティッシュを使い「耳抜き」する方法がイラスト付きでプリントされていました。

このようなPBLは、いま、大阪経済大、近畿大など、いくつかの大学で始まっています。

企業にとっては、思いつかなかった発想を大学生が提供してくれ、社員が刺激を受ける。

大学にとにとっては、学生が文字通り問題解決力を身につけます。

また、座学では学べないことが学べたり、社会を違った角度から見ることにつながることになります。

いまの小中学生が授業の中で、課題を解決する学習を行なっているのも、おおざっぱに言えば、PBLに通じるものです。

予測できない社会の問題に対して、知識を活用して解決を図る学習は、いまや小中高大を通して行われます。

(本文は、毎日新聞2019年1月14日の記事から引用しました。写真:関西大学のHPから)







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