箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

家庭とは安らぎの場

2021年11月30日 08時10分00秒 | 教育・子育てあれこれ


中学校教育関係者の観点から子どもの成長を考えると、わたしはおよそ10歳頃がポイントになると考えています。

「10歳の壁」といえるかもしれません。

10歳は課題が増える年齢です。

学校での友だち関係は複雑になってきます。学習でも「具体的思考」から「抽象的思考」が少しずつ求められるようになり、難しくなります。

発達段階的には自分を客観視できる年齢に徐々に入っていきます。すると、悩みが増えるのです。

こんな時期には、家庭での安心感、やすらぎ、満足感が今まで以上に必要になります。

家庭での安らぎがあるからこそ、学校での活動がのびのびできます。

それは子どもにとっていざというときの「戻る場所」があるからです。

思春期になると、その安らぎがさらに重要になります。

家庭に子どもの心が落ち着くやすらぎや「くつろぎ感」がないと、外にそれを求め、家にいる時間が少なくなり、外で遊ぶ子も出てきます。

親に思いっきり甘えて依存する関係で育った子は、その安心感をもちながら外へ出て「トラベル」ができるようになります。

これが「自立」への一歩となるのです。

家庭は今も昔も変わらない大切な役割である「やすらぎ」をもつ場です。


1 コメント

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今晩は~ (アリス)
2021-11-30 22:12:36
私の短い人生の中で安らぎというのは
殆どありませんでした。
人生は苦難の連続の中にあるものです。

社会と学校の違いは矛盾と不合理なこと
多すぎ入ることを理解する事です。

従って、温床の子供は生き難いものです。
学校生活において様々な問題がありますが
それらをどう乗り越え対処するかを教えないと
自殺者が増える気がします。

最近の自殺者の統計では年間に2万1千人です。

何故か?これは人生における防御と対処が
出来ないからだろうと思います。
この術が教育で最も重要だろうと愚考します。
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