わたしは、中学生にしばしば伝えていた言葉があります。
「中学生は悩むのが仕事です」
思春期の特徴とも言えます。
友だちの前ではよく笑い、表面上は明るく振る舞っているけれど、内心は悩み続けている中学生・高校生は、けっして少なくありません。
他者からどう思われてもいるかを常に気にしています。
だから、感情を解き放つ体験をしてほしいのです。何かが得意な子はいろいろチャレンジしてみて楽しむといいです。
そして、自分だけがつらいと思っていたけど、じつは思春期が苦しいのはみんな同じなのです。
そのことに気がついたとき、思春期の悩みから抜け出していけます。
そのような中学生・高校生に伝えたいことは、人は生きてるだけで価値があるということです。
何かができるから価値があるのではなく、今、そこにいることが尊いのです。
自分だけが苦しいと感じていても、実は周りの人も同じような気持ちを抱えている。
怒涛のような思春期を過ごすことは、人の成長を考えたとき、大きな意味があります。