箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

思春期の中学生にいいたいこと

2024年06月22日 05時51分00秒 | 教育・子育てあれこれ
わたしは、中学生にしばしば伝えていた言葉があります。

「中学生は悩むのが仕事です」

友だちや先生の複雑な思いを抱え、孤独を感じる10代の中学生は少なくありません。

思春期の特徴とも言えます。

友だちの前ではよく笑い、表面上は明るく振る舞っているけれど、内心は悩み続けている中学生・高校生は、けっして少なくありません。


他者からどう思われてもいるかを常に気にしています。


だから、感情を解き放つ体験をしてほしいのです。何かが得意な子はいろいろチャレンジしてみて楽しむといいです。


そして、自分だけがつらいと思っていたけど、じつは思春期が苦しいのはみんな同じなのです。


そのことに気がついたとき、思春期の悩みから抜け出していけます。


そのような中学生・高校生に伝えたいことは、人は生きてるだけで価値があるということです。


何かができるから価値があるのではなく、今、そこにいることが尊いのです。


自分だけが苦しいと感じていても、実は周りの人も同じような気持ちを抱えている。


怒涛のような思春期を過ごすことは、人の成長を考えたとき、大きな意味があります。