仕事の後、娘と一緒に秋劇場へ、
「ユタと不思議な仲間たち」を観に行く。
モンドカフェで夕食。
確定キャストインフォメーションを聞いてみたら、
今日は、春劇場にRちゃんが出ているではないの。
「今、モンドカフェにいます。『ユタ』に来たの」
と、Rちゃんママにメール。
こういう時に限って、こんなもんなのよね。
春をめざして来ると、Rちゃん出ていないのに。
さて、ユタだ。
ビデオでは、ナンバーがすべてそらで歌えるほどに、
くりかえしくりかえし見ているけれど、
私も、娘も、生で「ユタ~」を観るのは初めてなのだ。
なぜ、もう少し早く、観ておかなかったんだろう。
バカだ、私は。
初見なのに、いろいろ思い入れがあり過ぎて、
ものすごく考え込みながら観た今日の舞台だった。
まず、新ユタの藤原大輔さん。
以前から、この人ほどユタが似合う人はいないんじゃないかと
思っていたが、案の定、ものすごくぴったり。
何よりも、いじめられっ子、もやしっ子ぶりが堂に入っている。
他のお二人のユタとくらべても、少年に見えるのは大ちゃんだけ。
きれいな肌、手も、足も、顔も、女の子のように小さい。
歌もちゃんと歌っていたし、発声もきれいだったし、
とてもとても健闘している。
田邊氏ほどに、バケツで水をかぶったような汗のかき方もしないし、
繊細な感じは非常によく出ていた。
ただ残念だなぁと思ったのは、
最後のいい場面で、2度ほど袖で汗をぬぐったこと。
あれをやらなかったら、どんなによかったかしれない。
でも、本当によくやっていたと思うし、
これをきっかけに、伸びていってほしい人だなと思う。
やっぱり舞台を観ると、大ちゃん、嫌いになれないよ。
無理して嫌いになる必要もないんだけど。
今後に大いに期待します。
さて、ペドロ。
今回のペドロ候補の中では、最も観たかった芝さんがペドロ。
よかったんです。
よかったんですけど。
芝さんも、好きなんです。
好きなんですけど。
色気があるんです。
いつもは、その色気が好きなんです。
でもペドロの色気は・・・若くてなんだか生々しい。
もっと枯れた包容力がほしいの。
ちょっと間の抜けたやさしさがほしいの。
なんか、芝さんだと、あんまり間抜けじゃないの。
娘は「ゴンゾとヤングゴンゾがいるみたい」と評した。
ヤングゴンゾは、まあ、あんなもんじゃないのかな。
増本さんのダンジャと、大徳さんのモンゼは、
2人とも、かわいくてよかった。
ユタとモンゼの身長差が、あまりなかったけれど。
劉さんのヒノデロは、造作はとてもきれいなんだけど、
どうも、男っぽい。
道口さんで見てみたかったな。
クルミ先生は、とても素敵だった。
カーテンコールでは、もちろん大きな声で、
下のパートをハモって歌ったけれど、
「ともだちはいいもんだ」を聴いても、
「生きているってすばらしい」を聴いても、
那須で聴いた、かの人の歌声が耳に甦って、
なぜ、かの人がここにいないのか、
切なくて、本当に胸が痛くなってくる。
出演者がロビーでお見送りという、
「CATS」初演以来の出来事に驚きながらも喜んだ。
いっつもこんなんあるの?
増本さんと、芝さんと、小夜ちゃんと、
寅吉じっちゃと、大ちゃんと、丹さんと握手した。
(芝さんと握手したのって初めてなのに、
このテンションの低さは何? と自分で思った。
ああ、恋は 変えてしまう あらゆるものを ♪)
その後、新橋でレッスン中の、ワークショップに合流。
第5回発表会の打ち合わせを兼ねた飲み会に参加。
娘はR先生恋しさについて来た。
終電を逃しそうになったが、
さいわい、ひとつ手前の駅まで電車が動いていた。
ご近所のR先生と、一緒に一駅歩いて帰る。
別れ際、娘はR先生にツーショット写真をねだって、
一緒に撮らせていただいた。
よかったね、娘。
私は、芝さんや大ちゃんと握手までできたのに、
なんとなく寂しいよ。
光枝さんのお声が聞きたい・・・。