ケ時々ハレ・2

楽しむために、「晴れ」のために「褻」を生きてます。左脚も人工股関節にしました。右人工股関節はライト、左はエルといいます。

1月27日(金) 「鯨よ! 私の手に乗れ」

2017-01-29 14:38:58 | 演劇
シアタートラムへ。
オフィス3◯◯の「鯨よ! 私の手に乗れ」を観に行った。








ものすごいキャストで、フライヤーを見るなり予約した。

渡辺えり、鷲尾真知子、久野綾希子、木野花、絶対観たい!

田根楽子さんが体調不良で出演できなくなり、初日12日前に銀粉蝶さんが代役に。

3◯◯を観るのは初めてなのだが、こういう芝居だとは知らなかった。

認知症の老女の施設で、元劇団員たちが過去に上演できなかった芝居の稽古を始める。
過去と現在と妄想と現実が交差して、観ている方もどの世界が実在するのかわからなくなって来る。

久野さんが鮮やかなワンピースにスーツケースを持って現れ、歌い出したところはエビータにしか見えない!
若い俳優たちはタップも披露するし、ミュージカルになってる。

急な代役の銀粉蝶扮する白髪の認知症のおばあちゃんは、ものすごくカッコよかった。

ところどころ深く響く台詞があって、特に鷲尾さんの台詞は、役者になれずに年老いつつある我が身にビシビシ響き、思わず脚本購入を申し込んだ。
申し込みした人の人数分だけ印刷するそうだ。

最初はなじめず難解だったが、なんだかものすごい圧を持った芝居で、胸のあたりにドーン!と叩きつけられた感じで、なかなか動悸が治まらなかった。
これは観てよかったよ。

鷲尾さんや久野さんが出ていなかったら、観ようと思わなかっただろう。
感謝。
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1月21日(土) 「ノートルダムの鐘」

2017-01-23 20:48:42 | 劇団四季
某所某グループでの団体観劇オフで「ノートルダムの鐘」を観に行く。

私は初ノートルダム。










みんなコアなファンばかりで、
「ノートルダム4回目」とか、
「ノートルダム7回目」とか、びっくりするわ。

MWの光枝さんの集中特別講座で一緒だったおっくーがクワイヤで出演。
だが悲しい哉、団体席、3階バルコニー席なので、クワイヤの首から下しか見えない。
でも、ものすごく厚みのある歌声が響いて来た。
クワイヤの存在いいわ。
歌える人ばっかり。

カジモドは飯田達郎くん。
フロローは芝さん。

鐘撞堂から下を見下ろしたりする芝居を、さらに高い高いバルコニー席から見下ろすので、なにしろ舞台が遠い。
遠くて遠くて気が遠くなり、気分が散漫になる。

まあ今日はノートルダムはおまけで、オフ会がメインだからいいんだけどね。

舞台上にシュッと現れた達郎くんは、カジモドでもなんでもなく、あれっと思う間もなく、舞台上で瘤を背負い、顔に醜さの象徴である汚れをつけ、自ら髪を乱し、たちまちカジモドになった。
カジモドの容貌が怪物呼ばわりされるのは、くる病による頭蓋骨の軟化のせいだと思うが、発音にも障害が起こるのだろうか。
少なくとも石丸さんは普通にしゃべっていた。
四季のカジモドは、四季にあるまじき発音障害を表現していた。
それでもちゃんと聴き取れるところがすごい。
母音法の四季で、こんな芝居を観るのは初めてだ。

そして歌に移行すると、ちょっとずつ滑舌が良くなっていって、気づくといつもの美声。
これは「コーラスライン」のクリスティンが歌の最後には正しい音を伸ばしているのと同じ。

カジモドがフロローの愛した弟の遺児だというのは、ディズニーアニメにはない情報。
可愛くないわけはないと思う。

事実、達郎カジモドは可愛い。
醜くないし、気持ち悪くない。
可愛げがある。

ただ、とてもリアルに障害者を表現している。
おそらくテレビでやったらクレームが来るほどに。
しかし身軽で力持ち。
魅力的なのだ。
1階席で観たら、さぞやと思う。

芝さんのフロローも、最高に気持ち悪い。
このエロチックな悪どさって、マッシュでも出るのだろうか。
エスメラルダに腰を押し付けるあたりの、生臭っぷりと言ったら!

エスメラルダを救うために、カジモドがハルク化したあたりはゾクゾクした。
芝さん、放り投げられちゃうし。

エンディングでは、またいつのまにかきれいな顔になって瘤をはずしたカジモドの周囲の人間が、全員、醜い顔になり、骨が変形して身体が歪んでしまう。

ユゴーのストーリーは難解だ。
もっと予習しておけばよかった。
ディズニーのアニメは、まったく参考にならない。

早く近くで観たい。
来月は2階席、4月にようやく1階席だ。
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2017年 1月1日(日) 「アラジン」

2017-01-03 19:29:09 | 劇団四季
夫と一緒に恒例の四季初めに。
「アラジン」です。







私は今のところ、すべてのアラジンを観ているのですが、久しぶりの島村アラジン。
うまい!
うまいと思った!
役者としての貫禄がある。
なんていうのかな~。
小さなしぐさのひとつひとつ、表情、目の動きにメリハリが効いてる。
余裕があるし、その余裕ゆえの丁寧さが感じられる。
いちいち、ビシッ、ビシッと決まる。
ちゃんとジャスミンを包む力があるし、ジーニーとの友情も対等な感じ。

アラジンは所詮ジーニー次第だと思っていたけれど、いやいや、アラジン次第でこんなに違うというのを見せつけられました。
タッキーとのペア、最高。
化学反応だわねぇ。
道口さんとはがんちゃんがいいような気がする。

初の布施イアーゴ。
やけに今日は滑舌がいいなと思ったら酒井さんじゃなかったのだ。
小悪党っぷりがいささか弱い。
賢い大物に見えてしまう。
酒井イアーゴの方が個人的には好み。

牧野さんには、もううっとりです。
あのエレガントな指の動き。
あんな素敵なジャファーいない。

町田オマール、すごくいいわ。
町田イアーゴを観たことがないのだけど、ぜひ観てみたい。

A☆MWの公演後、初めて四季を観たわけだが、今まで気にしたこともない部分が目についた。

2幕のプリンスアリー。
この人たち、どんだけ裏で早替えしてんの~!?
出てくるたんびに衣裳が違うのよ。
想像するだに壮絶。

それから、あのハードな「危険な冒険」のあとで、牢に囚われる3人組。
あれじゃ、水も飲めないじゃん!

もちろんそんな状況はアラジンだけじゃない。
すべてのミュージカルがそうなのだけど、水飲まないとやってられないよね! と改めて思った私。

楽しかった!

しかし元日のカレッタ汐留は、どっこも開いてません。
ビル全体が真っ暗だし、イルミネーションもなし。
これは失敗だった。

浜松町ならデニーズが開いているのに。

教訓。
元日に行くなら春か秋。
海に行くなら2日以降にせよ。

でも来年のお正月には、もう春と秋はないのであった。
娘と通った春と秋がなくなるなんて寂しい。
T^T
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