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勇者の大局観

ヘボ投資とつれづれなる日々・・・
(投資に関する投稿は私感に基くものです)

『コンビニ人間』

2018年10月24日 | 

久しぶりに本のレビュー(^_^;

村田沙耶香さんの『コンビニ人間』を読んでみた。一昨年の芥川賞受賞作で一躍有名になりましたが、本屋でしょっちゅう見かけるもののさほど読む気になれずスルーしていました。今回、借りて読んでみたけれどなかなかどうして大変面白い作品で良い意味で裏切られた次第です。

子供の時から周りの人とは違う主人公の古倉恵子。家族からも病気だと思われ社会に馴染めずにいたが、唯一自分が生きる意味を実感できるのがコンビニと言う名の箱の中。20年近くコンビニアルバイトを続ける古倉は職場や知り合いの中に(本当の意味で)中には入れてもらえない。けれど、その実感さえ感じる事が出来ない古倉にとってこの箱の中は生きる全てといっていい。ところがある事がきっかけでコンビニを辞めた古倉は・・・


いやぁ、色んな意味で考えさせられる作品でした!誰しも人と違う部分を多少は持ち合わせているんじゃないでしょうか。私にも「実は・・・」と言ったカミングアウト的な部分は一個は有ります 多くは「価値観の違い」だったり主人公のように生まれながらにしてコントロールできないことがあったりと、そこは様々でしょう。そんな人には言いにくい部分を持ち続けながらどう生きていけばいいのかを周りの人間関係と絡めながら検証していくかのようなストーリーは今までにない新鮮な感じがして一気読みでした!


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