久しぶりに本のレビュー(^_^;
村田沙耶香さんの『コンビニ人間』を読んでみた。一昨年の芥川賞受賞作で一躍有名になりましたが、本屋でしょっちゅう見かけるもののさほど読む気になれずスルーしていました。今回、借りて読んでみたけれどなかなかどうして大変面白い作品で良い意味で裏切られた次第です。
子供の時から周りの人とは違う主人公の古倉恵子。家族からも病気だと思われ社会に馴染めずにいたが、唯一自分が生きる意味を実感できるのがコンビニと言う名の箱の中。20年近くコンビニアルバイトを続ける古倉は職場や知り合いの中に(本当の意味で)中には入れてもらえない。けれど、その実感さえ感じる事が出来ない古倉にとってこの箱の中は生きる全てといっていい。ところがある事がきっかけでコンビニを辞めた古倉は・・・


