言語空間+備忘録

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長期不況とケインズ経済学 2

2009-05-21 | 日記
長期不況とケインズ経済学」で掲げた疑問

「ケインズ経済学は、長期に及ぶデフレ下で唱えられた、長期に及ぶデフレに対処するために考えだされた理論である、という私の理解が誤っているのかもしれません。」

につき、調べました。


Wikipedia の「世界恐慌」の項、「世界恐慌中の各国工業生産の推移」の欄には、1928 年~1935 年のデータが掲げられていることから、世界恐慌とは一般に、この期間を指すと考えられている、と思われ、


同 「ケインズ経済学」の項には、

ケインズ経済学(ケインズけいざいがく Keynesian economics)とは、ケインズの「雇用・利子および貨幣の一般理論」(1936)を中心に展開された経済学のこと。


とあり、書籍の出版が 1936 年であることから、ケインズ経済学が生みだされたのが世界恐慌期間内であると考えられること、そして、


同 「雇用・利子および貨幣の一般理論」の項、

『雇用・利子および貨幣の一般理論』(こよう・りしおよびかへいのいっぱんりろん、The General Theory of Employment, Interest, and Money 単に『一般理論』と呼ばれることもある)は、イギリスの経済学者ジョン・メイナード・ケインズが1936年に著した経済学の理論書。

概要
当時の古典派経済学では、市場は自律的に調整されるので失業は存在しないとされたが、世界恐慌で大量の失業が発生し、現実との齟齬が指摘されてきた。ケインズは本書で、需要によって生産水準が決定され、それが失業を発生させるという理論を展開した。そして、失業の解消を図るために政府による財政金融などの政策の理論的根拠を与えた。



この記述のみでは、ケインズ経済学が考えだされた目的・動機は確定しえないものの、常識的に考えれば、世界恐慌に対処するため、とくに、失業の解消を図るためであると思われること、


をもって、今回の疑問には、一応の決着がついたもの (私の理解は適切だった) としたいと思います ( 10 年が「長期」なら、世界恐慌期間は「ほぼ長期」と考えてよいでしょう ) 。

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